2014年度第3回英検1級語彙分析

2014年度第3 英検1級問題分析

語彙問題分析

語彙問題は、コロケーションの知識によって迷う時間が減り、全文を読まなくても解ける比率が上がって行き、レベル6:15分、レベル5:12.5分、レベル4:10分、レベル3:7.5分、レベル2:5分、レベル1:2.5分と解答時間が短くなって行きます。アクエアリーズの受講者にはレベル3で満点近くのスコアの人も多く、語彙力の弱い人は効果的なボキャビルによってレベル4で何度受けても20点以上取れるように頑張りましょう。それによって当然、読解力もUPして行くのでボキャビルは非常に重要です。

英検1級に出題される単語は3つのレベルに分けることができ、今回出題された語彙を、当アクエアリーズ出版の「英検1級対策ボキャビルテキスト」で調べてみると、解答となる問題のカバー率は21問中20問の95%でした。さらに過去問題30年に基づく「英検1級・準1級頻度別語彙リストTop 1000(頻度順に100リストUP)(+補足語彙)」を併せても同じく20問の95%のカバー率となりました。

初級レベル 5000~8000語水準(基礎語彙) 主に準1級レベル・・・3個出題(14%)

oblivious (6回出題・1級語彙Top800), delinquent (2回出題・ナシ), conspicuous (3回出題・ナシ)

中級レベル 8000~12000語水準(必須語彙) 主に1級レベル・・・13個出題(62%)

swerve (1回出題・ナシ), eulogy (2回出題・1級語彙Top300),

allegiance (2回出題・1級語彙Top300), stunt (2回出題・1級語彙Top800),

appalling (4回出題・1級語彙Top100), attire (2回出題・ナシ),

deference (9回出題・1級語彙Top300), repercussion (2回出題・1級語彙Top700),

regenerate (1回出題・ナシ), salvage (2回出題・ナシ), vouch (2回出題・1級語彙Top500), allay (5回出題・1級語彙Top700), garner (2回出題・1級語彙Top300)

 

上級レベル 12000語以上(完成語彙) 米国の大学院入試(GRE)レベル・・・5個出題(24%)irrepressible (1回出題・準1級語彙Top700 ※ repressより), adjunct (2回出題・1級語彙補足),

altercation (1回出題・ナシ), figment (4回出題・1級語彙Top500), latitude (2回出題・ナシ)

※1  英単語の後にある( 回出題)の表示は、

過去30年間の英検1級語彙問題に選択肢として出題された回数。

※2  1級語彙Top・準1級語彙Topの表示は当アクエアリーズ校の準1級・1級で覚えるべき

1000の単語を、若い順番からTop100から最後のTop1000まで、出る順に100語ずつ

10段階に分けた単語のレベル。

また、句動詞は、アクエアリーズ出版の「句動詞1000」のテキストにおける解答のカバー率は3問中4問の75%で、解答を含めた句動詞の選択肢のカバー率は16問中9問の56%となりました。さらに、句動詞の研究を進め、新しく作成した「準1級・1級句動詞頻度別リストTop 600(準1最重要100 / 準1重要100 /1級最重要200 /1級重要200)では、dip into (1級最重要200)の1つの25%をカバーしました。

語彙問題は、NC(no-context型でコロケーションだけで解ける問題)、SC(semi-context型でコロケーションと空所の数語の文脈で解ける問題)、FC(full-context型でほとんど全文を読まないと解けない問題)の3つに分かれますが、英検1級の語彙問題の場合、意味・用法・コロケーションの限られたハイレベルな語彙が多いので、運用語彙の豊富な人なら、ほとんど文脈なしでコロケーションで解けるNC、SCタイプの問題の割合が高くなります。

特に、英検1級の語彙問題の選択肢はコロケーション(語と語の自然な組み合わせ)を利用すれば簡単に解くことができますので、それを交えながら解説していきましょう。

1番は、avoid hitting her(彼女をひくのを避ける)より、swerve(進行方向から(急に)それる)と文脈で解ける「3秒問題」。swerve from [= veer from]の形などで使用される『中級レベル語彙』。

2番は、deliver(述べる)より、eulogy(追悼の言葉)とコロケーションで解ける「3秒問題」で『中級レベル語彙』。

3番は、switch his(彼の~を変える)より、allegiance(忠誠)とコロケーションで解ける「3秒問題」で『中級レベル語彙』。またallegiance to(~への忠誠)のように、前置詞toと結びつきが強いので、この語法の知識からでも解ける。

4番は、publicity(評判、知れ渡ること)より、publicity stunt(売名行為)という定型フレーズの知識で解ける「3秒問題」で『中級レベル語彙』。

5番は、completelyもしくはmy surroundings(周囲の状況)より、oblivious to(~に気づかない)と文脈とコロケーションで解ける「3秒問題」で『中級レベル語彙』。

6番は、three monthもしくはin paying rent(家賃の支払いに)より、delinquent(支払期限を過ぎた)と語法の知識で解ける「3秒問題」で『初級レベル語彙』。

7番は、There were rats everywhere, the toilets were dirty,よりappalling(ぞっとするほどひどい)と文脈から解ける「10秒問題」で『初級レベル語彙』。

8番は、(dressed in) formalよりformal attire(正装)という常用フレーズの知識で解ける「3秒問題」で『中級レベル語彙』。

9番は、Inもしくはto the clientsより、deference(尊敬、敬意)と語法とコロケーションで解ける「3秒問題」で『中級レベル語彙』。

10番は、(have) seriousより、repercussions(影響)とコロケーションで解ける「3秒問題」で『中級レベル語彙』。

11番は、the economically depressed city(経済的に落ち込んだ町)より、regenerate(再生する)とコロケーションで解ける「3秒問題」で『中級レベル語彙』。

12番は、returned toもしくはwhat she could of her belongings(彼女の持ち物の中から~できるものを)よりsalvage(救い出す)と文脈から解ける「5秒問題」で『中級レベル語彙』。

13番は、no matter how bad things may sometimes be at the office(どんなに会社で度々悪いことがあっても)より、irrepressible(めげない)と文脈から解ける「10秒問題」で『上級レベル語彙』。

14番は、for ~よりvouch for(保証する)と語法の知識で解ける「3秒問題」で『中級レベル語彙』。

15番は、a useful もしくはtablet computerよりadjunct(付属物)と文脈で解ける「3秒問題」で『上級レベル語彙』。

16番は、his fearよりallay(和らげる)とコロケーションで解ける「3秒問題」で『中級レベル語彙』。

17番は、between two motorists(二人の自動車運転手間の)よりaltercation(口論)とコロケーションで解ける、「3秒問題」で『上級レベル語彙』。

18番は、of my imagination よりa figment of one’s imagination(創造の産物)の常用フレーズ・時事英語の知識で解ける「3秒問題」で『上級レベル語彙』。

19番は、a lot ofよりlatitude(= freedom自由裁量)のコロケーションで解ける「5秒問題」で『上級レベル語彙』。

20番は、supportよりgarner(集める)のコロケーションで解ける「3秒問題」で『中級レベル語彙』。

21番は、pink suit and green hatやlook extremely ~ in a room(部屋で極めて~に見える)より、conspicuous(目立つ)と文脈から解ける「10秒問題」で『初級レベル語彙』。

22番は、the team were soより、keyed up(興奮した、緊張した)とコロケーションで解け、洋画によくでてくる「3秒問題」で『上級レベルの句動詞』。

23番は、retirement savings(貯蓄)より、dip into(手をつける)とコロケーションで解ける「3秒問題」で『中級レベルの句動詞』。

24番は、boxers ~ each otherより、go at(= attack 攻撃する)と文脈やat(~目掛けて)の語感で解ける「5秒問題」で『上級レベルの句動詞』

25番は、his apartmentよりdo up(綺麗にする)よりコロケーションで解ける「3秒問題」で『中級レベルの句動詞』。

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