2013年度第3回の英検準1級問題は、単語は平均よりやや易しいレベルでしたが、長文問題の特に最後の問題が科学的内容で難しく、こちらに大幅に時間を取られてしまいリスニング問題の先読みまで手が回らなかった受験者が多くいました。英作文に関しては、ほぼ例年並みのトピックで、過去問で何度も練習していればアイディアに困るようなことはなかったと思います。語彙問題は主に5千語レベルからの出題が中心で、語彙強化をしている人であれば、25問中23点以上のスコアは取れると思われるので、今回もしそれ以下であったなら今後は安定して23問は正解できるよう是非ボキャビルに励んでほしいと思います。読解問題は穴埋めセクションにおいては特に厄介な問題はなく、選択肢も紛らわしい引っ掛けがなかったのですが、内容一致はやや難しかったので合格ラインは18点くらいになるでしょう。レターライティングは、合格を確実にするためには安定して11点は取れるようになって欲しいものです。では個別に問題を見ていくことにしましょう。
語彙問題分析
準1級試験の大きな特徴の1つは、語彙問題のレベルが高いことです。語彙レベルは、英検3級が1000語水準、準2級が2000~2500語水準、2級が3000~4500語水準とすると、準1級が4500~8000語水準、1級が8000~15000語水準となっており、準1級の語彙問題で高得点を取るには、まずはアクエアリーズ出版の「英検1級・準1級基礎レベル語彙(5000-8000語水準)」を用いて徹底的に基礎・応用固めをし、次にベレ出版の「英検準1級英単語大特訓」でさらにハイレベルなボキャビル特訓することをお薦めします。この2冊を網羅すれば、単語セクションのみならず、読解パート、アカデミックなリスニング(パート2)にも十分対応可能です。
今回のテストで正解となった英単語ですが、ベレ出版「英検準1級英単語大特訓」からでは、25問中19問の76%がカバーされました。(※下線部が収録語彙)
1番 tempting-見出し語 temptの派生語として収録。
(見出し語 temptの類語として entice, lure, seduceを掲載)
2番 prestigious-コラムの形容詞と時事英語語彙として2つ収録。
(コロケーションとしてprestigious(school, university, company)「一流」校・大学・会社、時事英語語彙としてprestigious university 名門大学)
3番 skeptical-5000語水準の見出し語として収録。
(類語にdoubtful, suspiciousがある。収録語句としてskeptical view(懐疑的な見解)、skeptical look(疑っているような表情)、skeptical about the idea(その考えに懐疑的である)、meet with skepticism(疑いの目が向けられる))
5番 spontaneous-5000語水準の見出し語として収録。
(類語にvoluntaryがある。見出し語の収録語句としてspontaneous recovery(自然回復[治癒])、spontaneous action(自発的な行動)、act in spontaneity(のびのびと行動する))
6番 hostility-見出し語 antagonism(7000語水準)の類語として収録。
(見出し語 antagonismの他の類語としてantipathyがある)
7番 correlation-6000語水準の見出し語として収録。
(類語にinterconnection, interrelationshipがある。収録語句としてThe research shows a clear correlation between smoking and lung cancer.(その研究は喫煙と肺ガンの明らかな相関関係を示している。)correlation with social status(社会的地位との相関関係))
8番 comply (with)-見出し語として収録。
(類語にabide by, observeがある。収録語句としてcomply with a regulation(規則に従う)、
comply with safety standards(安全基準に準拠している)、comply with a request(要求に応じる)
9番 vulnerable-見出し語 susceptible(6000語水準)の類語として収録。
(見出し語susceptibleの収録語句としてsusceptibility to disease(病気にかかりやすいこと))
12番 integrity-見出し語として収録。
(類語にunity, completenessがある。収録語句としてThe company’s integrity is seriously undermined by the recent revelation of its backdoor dealings.(その会社の誠実性が最近の裏取引の発覚によって著しく損なわれている。)、professional integrity(プロとしての誇り))
14番 provoke-5000語水準の見出し語として収録。
(類語に arouse, stimulate, angerがある。収録語句としてprovoke a backlash(反感を引き起こす)、provoke a confrontation(衝突を引き起こす)、provoke a riot(暴動を引き起こす))
15番 immortality-見出し語immortal(英検2級水準)の単語として収録。
(見出し語 immortalの類語としてeternal, timelessがある。収録語句としてimmortal works of art(不朽の芸術作品)、名 the immortality of the soul(魂の不滅))
17番 tickle-見出し語vanity(6000語)の例文の中に収録。
(語句のtickle her vanity(彼女の虚栄心をくすぐる)に使用)
18番 stagger(動詞)-見出し語 staggering(形容詞)の派生語として収録。
(見出し語staggeringの類語として astonishing, overwhelmingがある。収録語句としてThe club membership exploded by a staggering 800% in one year(. 1年でクラブの会員数が800%という驚異的な数字で急増した。)、staggering results[success](驚異的な結果[成功]))
19番 vacant-コラムの派生語として収録。
(収録語句としてvacate the building(ビルを立ち退く)、vacant lot(空き地)、job vacancy(求人)、vacation with pay(有給休暇))
20番 detour-時事英語語彙として収録。
(収録語句としてdetour sign迂回表示(take a detourで「迂回する」)がある)
21番 oppressive-7000語水準の見出し語として収録。
(類語にtyrannical, dictatorialがある。収録語句としてThe freedom of speech has been severely restricted by the oppressive government.(強圧的な政府の下では、言論の自由は厳しく制限されている。)oppressive regime[government](強圧的な政権[政府]))
22番 settle down-句動詞の見出し語として収録。
(意味は「落ち着く (= calm [quiet] down)」、「定住する」、「取り組む」など。
例文 The political situation settled down after years of bitter civil strife. (数年間の激しい内戦の後で、政情が落ち着いた)
24番 jump at-句動詞の見出し語として収録。
(意味は「チャンスに)飛びつく (= snap [catch, leap] at, seize on)」など。 例文 The student jumped at the chance to study abroad on a scholarship. (学生は奨学金で海外留学できるチャンスに飛びついた)
25番 go along with-コラムの必須句動詞30マスターに収録。
go along with the crowd 多数派の意見に従う
など非常に多くが出題され、かつ正答となりました。特に、英検準1級の語彙問題の選択肢はコロケーション(語と語の自然な組み合わせ)を利用すれば簡単に解くことができますので、それを交えながら解説していきましょう。
1番は、a peace of cakeと、文脈のwatch my weight(体重に気を使う)により正解tempting(そそる、誘惑的な)が解ける「3秒問題」。(7千語水準)
2番は、prestigious position(尊敬される職)のコロケーションで正解できる「3秒問題」。(7千語水準)
3番は、文脈「経済が回復したかはまだ疑い深い」ことからskepticalが正解できる「7秒問題」。(5千語水準)
4番は、class president(学級委員長)のコロケーションでnominated(指名された)が正解できる「3秒問題」。(4千語水準)
5番は、文脈の「ジョニーの冗談に笑わない」、と「いつも繰り返し練習しているように聞こえる」をヒントに 「spontaneous(自然に出てくる)なものを好む」が正解できる「7秒問題」。(5千語水準)
6番は、文脈「内線を終わらせようとしているとしているのに」をヒントに hostilities(敵意、敵対行為)が解ける「5秒問題」。(4千語水準)
7番は、文脈の「10代の若者の調査で、定期的な運動と高校生活の成功」がヒントでcorrelation(相関関係)が解ける「10秒問題」。(6千語水準)
8番は、comply with your request(リクエストに応じる)のコロケーションで解ける「3秒問題」。(6千語水準)
9番はvulnerable to cold(風邪に弱い、引きやすい)のコロケーションで解ける「3秒問題」。(6千語水準)
10番は、文脈の「大使館へのビザ申請の提出」をヒントにwritten confirmation(確認書類)のコロケーションで解ける「5秒問題」。(5千語水準)
11番は、文脈の「彼は時間通りに仕事を済ませる」などをヒントに diligent(一生懸命な、熱心な)解ける5秒問題。(3千語水準)
12番はやや難しく、文脈の「出張費で嘘をついていないか聞かれてショックを受けた」をヒントにintegrity(誠実、正直))が解ける「10秒問題」。(5千語水準)
13番は、文脈「10月の終わりなのにまだとても暑い」がヒントでoverdue(期日を過ぎた)が解ける7秒問題。(5千語水準)
14番は、文脈の「生徒が強い意見を持つ問題を取り入れた」をヒントに provoke discussion(議論を招く)が解ける「5秒問題」。(5千語水準)
15番は、文脈「科学者たちは、人間が永遠に生き続けるという考えを退ける」をヒントにimmortality(不滅)が解ける「7秒問題」。(5千語水準)
16番は、文脈「ビルは結婚式に来るのに興味がない」、「前の恋人だった」をヒントにしてreluctance(気がすすまない)が解ける「5秒問題」。(3千語水準)
17番は、コロケーションtickle one’s feel(足をくすぐる)で解ける「3秒問題」。しかし会話に慣れていないと難しい表現ではある。(5千語水準)
18番は、文脈の「マラソンランナーは倒れる前になんとかゴールした」をヒントにstagger(よろめく、ぐらつく)が正解できる「7秒問題」。(5千語水準)
19番は、vacant houses and apartments(空いている家やマンション)のコロケーションで正解できる「3秒問題」。(3千語水準)
20番は、take a detour(迂回する、回り道をする)のコロケーションで解ける「5秒問題」。(5千語水準)
21番はやや難しく、oppressive heat(蒸し暑い、うだるような暑さ)のコロケーションで解ける「10秒問題」。oppressiveはこの他、oppressive government(抑圧的な政府)の意味でも重要。(7千語水準)
22番は、文脈の「宝くじに当選し、夫に電話する前に」をヒントにsettle down(気持ちを落ちつかせる)が正解できる「5秒問題」。
23番は、issueのコロケーションでshove aside(脇に置く)が正解できる「5秒問題」。
24番は、 文脈「前からアジアで住みたかった」をヒントに、jump at the chance(チャンスに飛びつく)が正解できる「3秒問題」。
25番は、go along with the plan(支持する)のコロケーションで正解できる「5秒問題」。
2013年度第3回英検準1級語彙
1. undermine someone’s reputation((人)の評判を傷つける)
disgusting smell(胸がむかつくなるような匂い)
threatening look(脅迫的な眼差し)
tempting offer(魅力的なオファー(申し出))
コロケーションで覚える!
1番 undermine one’s (efforts, confidence, health, credibility)(損なう)
「努力・信頼・健康」と結びつく
2. infinite number of stars(無数の星)
prestigious school(名門校)
native language(母国語)
slender body(ほっそりした体)
コロケーションで覚える!
2番 prestigious (award, prize, university, company, hotel)(名声のある・一流の)
「賞・組織」と結びつく
3. unsound companies(経営の不健全な会社)
(be) skeptical about someone’s claim that
((人)の主張に疑問を抱く)
inept management(能力に欠ける経営)
prescriptive principle(規範的な方針)
コロケーションで覚える!
2番 skeptical (view, attitude) (懐疑的な)
「見方・態度」と結びつく
3番 inept (management, handling, government, bureaucrats)
(不適切な・能力に欠ける)「管理・組織」と主に結びつく
4. (be) amused by someone’s joke((人)のジョークを聞いて面白がる)
imitate someone’s voice((人)の声をまねる)
nominate someone as a successor((人)を後任として指名する)
scatter protest leaflets(抗議のビラをまく)
5. miserable experience(惨めな経験)
spontaneous applause(自然に出る拍手)
fictitious company(架空の会社)
solemn speech(荘厳なスピーチ)
コロケーションで覚える!
2番 spontaneous (reaction, combustion)(自然な)
「反応・発火」と結びつく
6. social adaptation(社会適応)
show hostility to someone((人)に敵意を示す)
play cards as a pastime(気晴らしにトランプをする)
come into an inheritance(遺産を継ぐ)
7. renovation cost(修理費用)
correlation between age and intelligence(年齢と知性の相関関係)
elevation of the tower(塔の高さ)
anti-war demonstration(反戦デモ)
コロケーションで覚える!
1番 renovate (building)(改装する)「建築物」と結びつく
8. comply with the company regulations(会社の規則に従う)
interfere in someone’s life((人)の生活に干渉する)
associate dark clouds with depression(暗雲からスランプを連想する)
correspond with someone((人)に連絡する)
9. feasible plan(実行可能な計画)
(be) vulnerable to diseases(病気にかかりやすい)
identical twins(瓜二つの双子)
unstable condition(不安定な状態)
コロケーションで覚える!
1番 feasible (plan, project, approach, excuse)(実行可能な)
「計画・やリ方」と主に結びつく
2番 vulnerable to (attack, damage)(受けやすい)
「攻撃・損傷」と結びつく
10. admiration for someone’s achievements((人))の業績に対する称賛)
recreation amenities(レクリエーション施設)
confirmation proceeding(承認手続き)
transformation of business(ビジネスの転換)
11. tragic accident(痛ましい事故)
be liable for debt(借金の返済義務を負う)
diligent workers(勤勉な労働者)
spiritual consciousness(精神的意識)
12. suspicion of theft(窃盗容疑)
man of high integrity(極めて誠実な人)
invasion of human rights(人権の侵害)
sense of reassurance(安心感)
13. outdated technology(時代遅れのテクノロジー)
underrated performance(過小評価されたパフォーマンス)
overdue payment(延滞している支払い)
interchangeable parts(交換可能な部品)
コロケーションで覚える!
3番 overdue (payment, bills, interest, wages)(延滞の・未払いの)
「支払い」と主に結びつく
14. The world economy collapsed.(世界経済が破綻した)
impede someone’s growth((人)の成長を妨げる)
foresee the future(未来を予想する)
provoke someone’s anger((人)を怒らせる)
コロケーションで覚える!
2番 impede (economic growth, development, recovery)(妨げる)
「成長・発展」と主に結びつく
15. immortality of the soul(霊魂の不滅)
diplomatic isolation(外交的孤立)
birth abnormality(奇形)
rebellion against the government
読解問題分析
まずは穴埋め問題ですが、今回も前回に引き続き、全体の流れが掴めれば選択肢に悩ませられることなく、スムーズに解答できる問題がほとんどでした。
26番は第1パラグラフ全体の文脈で判断しなくてはなりませんが、決め手となる2行目”, but only a small percentage are grown for direct human consumption.” 「人間が直接(大豆を)消費する比率は低い」、及び5行目” that soy-based foods began to enter American consumers’ consciousness.”「大豆食品というものがアメリカ人の意識に入り始めた」をヒントに正解できるでしょう。
27番は空欄の前後の文章の関連性がヒントになります。空欄から一つ前の文章「大豆は他の豆類に比べて単独で完全なタンパク質源となる」、とそのすぐ後ろの文章「大豆の消費と、脳機能の改善やガンの発生率の減少との関連性の発見」は選択肢2Furthermore(さらに情報を追加する場合に使われる)でうまく結ばれることがわかるでしょう。
28番は、ヒントは3〜6行目からの文章で、”Soybeans are gar more labor-intensive than other crops … Thus, as huge soybean farming operations have taken over more and more …”「大豆は他の作物と比べ労働力が少なくて済む。大豆経営が進むにつれ、失業者が増えてしまう」ことから、空欄はネガティブなことが入るのが分かります。選択肢は正解4(caused difficulty for )以外はポジティブなものなので、解答し易かったのではないでしょうか。
29番は第1パラグラフの文脈から、最も自然な選択肢を選ばなくてはなりません。空欄の次の文章 ”Spiders tend to attack and eat other spiders …, so raising enough of them to yield a significant output …” 「クモは近づくと互いを攻撃して食べてしまうため、大量生産するにはかなりのスペースが必要になる」、がヒントで選択肢1(on a commercial scale)が最も適切な解答となります。
30番はややトリッキーで難しかったです。決め手は第2パラグラフ4行目 “had the novel idea of producing it …”の novelです。novelは形容詞で使われると “new and interesting”(新しくユニークな)の意味になり、正解の選択肢3 unconventional(型にはまらない、自由な)をさらに説明する形となっています。紛らわしいのは選択肢1(imitate natural process)ですが、研究者たちが行うことはgenetic modification(遺伝子組み換え)なので意味が通りません。
31番はやや難しく、第3パラグラフの全体的な文脈「クモの遺伝子が、ヤギ以外の生体にも組み込まれてしまうかもしれない、との批判が生じている」ことから選択肢4 (could spread beyond)「ヤギ以外にも全体的に広がる」が正解です。
次に、内容一致問題ですが、今回は最初の大問2題は選択肢を選びやすく平均的なレベルでしたが、最後の1題が難しかったようです。質問の32番から41番までをそれぞれ分析すると、32番(因果関係)、33番(コメント)、34番(サマリー)、35番(特長)、36番(因果関係)、37番(因果関係)、38番(特長)、39番(因果関係)、40番(サマリー)、41番(コメント)を聞かれており、まとめると因果関係が30%、特長が20%、サマリー20%、コメント20%となります。
32番は「点字を学ぶ子供たちが少ない理由」を答える問題ですが、ヒントは第2パラグラフの後半” where Braille textbooks are beyond reach of shrinking budgets.「点字のテキストのコストが高く手に届かない」、”The majority of American schools rely on lower-cost methods for learning, such as computer software that can convert text to speech.” 「学校の多くはソフトウェアなどの低予算方式に頼っている」を言い換えた選択肢1番が正解でした。
33番は第3パラグラフのサマリーを答える問題で、1行目 “Braille has lost its relevance.”「点字はもうその妥当性(関連性)を失ってしまった」、3行目 “she relies on her computer’s text to speech capability, as well as the help of …「コンピュータを使って文字を音声認識できる」などが正解のヒントとなるでしょう。
34番は、正解の決め手となるのは第4パラグラフの最後の2行です。5行目の “the writing was disordered, and the ideas were seemingly expressed at random.” が選択肢3番の “the ability to organize ideas is less developed” に言い換えられています。本文の中の prose(散文)の意味を知らなかった方がほとんどでしたが、文脈より何か書くものだと見当を付けることは難しくないように思います。
35番は本文第1パラグラフ4行目最後からの “, and the fungus establishes itself in their young leaves …”と、6行目の “, it prevents the affected trees from absorbing water.” の部分が選択肢2番の “It gets inside the wood of ash trees,” “it blocks moisture from spreading …” に言い換えされており、これが正解となります。
36番はやや難しかったようですが、ヒントは第2パラグラフ後半からの文脈で、「イギリス政府は輸入を制限したものの、後でその病気が国内から発見された。菌を運ぶ胞子は風や人間を含む動物により運ばれてしまうと結論づけた。」ことから、この部分を言い換えた選択肢4番が正解です。
37番は第3パラグラフ5行目 “Moreover, scientists warn that 60% of Britain’s rarest insect species rely heavily on ash trees. Ironically, there creatures depend mostly on dead or dying branches for food and habitat,” を読み取れれば、選択肢1番の “is especially important for the survival of certain insect species”に言い換えされており正解できます。他の選択肢も紛らわしいものがなかったようでした
38番はやや難しく、ひっかけは選択肢3番です。本文では液体窒素そのものがsuperconductors(超伝導)として使用される、という記述はありません。決め手となる部分は、第1パラグラフ4行目の “could be achieved in relatively easy-to-create conditions.” や7行目 “While still extremely cold, this temperature could be achieved using comparatively cheap and widely available liquid nitrogen.” で、選択肢2番に言い換えられています。
39番はトリッキーな問題でした。本文第2パラグラフ3行目に “the new superconductive material were delicate and broke easily,” 「弱くて壊れやすい」とあるので、ついうっかりと選択肢1番 “did not bend easily,” 「容易に曲がらない」を間違っていると思ってしまった受験者が多くいました。第2パラグラフ3行目 “, making them unsuitable as a replacement for copper and aluminum wires in curving power lines.” 「電力線を曲げるのに銅やアルミニウムの代わりにはならない」の記述が大きなヒントです。つまり、超伝導はもろい(壊れやすい)ので、簡単にうまく曲がってくれない、ので選択肢1番が正解となります。
40番は解き易かったでしょう。第3パラグラフ3行目 “In the long term it offers major savings, but in short term, it requires substantial investment in new infrastructure,” 「短期的にはインフラ整備にかなりの投資が必要となる」を言い換えているのは選択肢3番です。
41番は、第4パラグラフのサマリーで解答する問題ですが、正解の大きなヒントとなる本文のkeep 〜from… の表現を把握できなかった受験者が多くいました。第4パラグラフ4行目 “that currently keep such efforts from being practical” 「現在、都市部への電気供給の実用化を妨げている」を言い換えているのは選択肢3番でこれが正解となります。
レターライティング問題分析&攻略法
準1級のレターライティング問題満点ゲットの極意は次の6点です。
1. レターライティングのひな型を覚える。
2. 文法・語法ミスをしないように文法力・運用語彙力をUPさせる。
3. 質問に的確(ピンポイント)に答え、それ以外の事は書かない。
4. 論理的思考力を養う。
5. 社会問題に興味を持ち言語を問わず意見を言えるようにする。
6. 15分以内に書き上げて必ずミスがないかをチェックする。
今回の問題は前回と同様、日頃から社会問題に関心を持ち、新聞や各メディアを通して自分の意見をまとめておく練習を積み重ねていれば、それほどアイディアに困るようなことはなかったでしょう。
1つ目の質問「社員が家で仕事をすること」に対しては、賛成ならば “People don’t need to endure long-commuting time.”「長い通勤時間に耐えなくてもいい、“It can increase more time for people to relax at home.”「くつろげる時間が増える」など。反対ならば “ Telecommuting can undermine productivity.” (生産性が悪くなる)、“Workers lack interaction with their colleagues.”(社員同士の交流がなくなる)などが挙げられます。
2つ目の質問「電気自動車の人気が出てくるか」についてですが、こちらは模範解答にあるように “They are better for the environment than regular cars.” 「環境により優しい」や、他には “They are more eco-friendly than gasoline cars.”「従来のガソリン者よりエコフレンドリーだ」などが適切な答えでしょう。
3つ目の質問について、日本人が海外旅行する理由」としては
“Traveling overseas is much cheaper than domestic travel.”「国内旅行より海外旅行の方が安い」 “They are more interested in other cultures.”「他の文化にもっと興味がある」、 “They want to experience different cultures and broaden their horizons”「外国の文化を経験して視野を広げたい」などが挙げられます。
ライティングセクションは、過去問などのトレーニングによって社会問題に関する「自分の意見」をストックしておく必要があります。すぐには伸びないセクションですので、日頃から英字新聞などを活用し簡単にでも自分の考えをまとめておきましょう。安定して11点は取れるように、是非頑張ってほしいものです。さらに、英作文でのアイディアのストックは、次の2次面接試験でも大変重要です。合格を見据えて早い段階から準備しておきましょう。