2014年10月1週目の
英検1級の授業内容ついて一部(ライティング、リーティング)ご紹介致します.
英検1級の授業内容では「家庭・結婚」のテーマで取扱いました。
まず、ライティングは下方で紹介するリーディング問題と同じ分野で、
“Causes of juvenile delinquency”(少年非行の原因)というタイトルを用いて
受講者に授業前半の20分間の制限時間で書くライティング練習を行い、
受講者の中から2名を取り上げて解説する授業を実施しました。
次に、授業前半で25分の制限時間で解く
リーディング問題(空所補充問題4問、内容一致問題3問)では、
TIMEの比較的新しい記事より、
“Why You’re More Stressed by Home Than Work”(空所補充)
“Do Family Dinners Really Reduce Teen Drug Use?“(内容一致)
の2本を取り上げました。
第1番目の記事の
“Why You’re More Stressed by Home Than Work”では、
従来の説に反して、職場より家庭にいるほうが
「ストレス度が高い。」という新説を唱える記事内容となっていますが、
その理由とは、職場では収入を得るためにやるべきことが
きちんと定まっていて、人に認められる生産的な仕事をすのに対して、
家庭では、やるべき家事仕事が無限にあるわりに、
職場と違って取り組むべき手順が定まっておらず、
その家事仕事に対する明確な報酬がないので、
家族の自主的な手伝いもないという状況を挙げて、
「(特に働く女性にとって)家庭にいることは、職場よりストレス度が高い。」
ということを証明する文章内容となっています。
復習として以下の映像をご紹介しています。
第2番目の記事の
“Do Family Dinners Really Reduce Teen Drug Use?”では、
(アメリカの家庭において)家族で一緒に夕食を取る家庭では、
子供たちが、後々薬物問題[ドラッグ問題]を起こしにくいか、あるいは
非行に走りにくいかどうかを検証する興味深い記事となっています。
18,000人のティーネージャーを追跡する、
「家族で夕食を取る回数」のみの『1項目[ファクター]』の調査では、
「家族で週に5回以上夕食を取るティーネイジャーたち」は、
「家族で週に2回以下の夕食を取るティーネイジャーたち」に対して
18%も薬物問題を起こしにくいという結果を出しましたが、・・・
さらに興味深いことに、
この結果をさらに細かく分析して、以下のファクター、
家族関係の強さを測る指標となる
「社会経済的地位(=裕福さ)」と「親子関係」の項目[ファクター]を加味すると、
「5回以上のティーネージャーたち」は「2回以下のティーネイジャーたち」に対して、
9%だけ薬物問題を起こしにくいという、半減した結果となりました。
これは、『たとえ夕食を家族と5日以上取っていたとしても、
家庭が貧しかったり、親子関係が悪ければ薬物[非行]に走る』
傾向が高くなることを意味します。
しかし、それでも「週7回家族と夕食を取るティーネージャー」は、
「週2回だけのティーネージャー」よりうつ病になりくにいうという
肯定的なエビデンス(証拠)を挙げつつも、
家族と多くの食事を取ったポジティブな影響面が、大人になるまで
続くかどうかまでは分からない、と締めくくる記事内容となっています。
また、授業外で自主的に読んでいただく自主学習用リーディングとして
TIMEのサイトより、
以下の2本の記事をご紹介しました。
・Why Second Marriages Are More Perilous(By Maggie Scarf, Oct. 04, 2013)
・Why Marriage May Not Be the Answer for Low-Income Single Moms(By Belinda Luscombe, Jan. 06, 2014)