英検1級対策勉強について Kさんより英語学習者の皆様へ

英検1級対策勉強について

①勉強内容について
 1. reading: 英字新聞”Japan Times,” と雑誌”Time”が2本柱です。とは言え、全部読むわけではありません。Japan Timesに関しては、一面の見出しのリード(lead)の部分と社説(editorial)のみ(最近は時間がなくて社説は読んでません)、Timeに関しては、全般にざっと目を通し、表紙に出ている特集記事のみをざーっと読みます。(特に単語の意味などは調べません。)ただし、Japan Timesはネットで毎日、Timeは定期購読して毎週欠かさず読んでいます。
その他、『1日1分英字新聞』も読んでいます。これは必要な知識・語いを身に付けたり確認するのに最適です。

2. listening: “CNN Express”と, NHKラジオ講座の”ラジオ英会話””入門ビジネス英語””実践ビジネス英語””攻略英語リスニング””ニュースで英会話,” AFN朝7時のブレーキング・ニュースを3分間聞くのが軸になっています。CNNは毎月定期購読して、付録のリスニング問題を解きながら毎月、NHKはテキストを買い、AFNは聞き流しでそれぞれ毎日聞いています。
その他、『感動する英語』『挑戦する英語』、『英語耳』なども聞いています。
また、BBCの1分間world news, VOAなどのサイトも参考にしました。

3. writing: 『スーパーレベル・ライティング』(ベレ出版・植田一三著)を参考に勉強し、過去問などの問題を書いてALTに添削してもらいました。

4. speaking:『英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング』(ベレ出版・植田一三著)を熟読しました。また、”Pros and Cons: A Debater’s Handbook “[ペーパーバック]Trevor Sather (編集)も参考にしました。
その他、上記NHK講座を会話の材料としても利用しています。シャドウイングなどもしています。

②勉強時間および期間について
1.勉強時間について
 平日は1日平均3時間でした。多いときで4時間。土日・休日は8時間ぐらい勉強しました。
2.勉強期間について
 英検準1級合格レベルから、約3年かかると言われていますが、実際、3年かかりました。手始めに英検準1級を取り、その後、1級を目指しました。

③使用教材および単語の暗記方法について
 (1.)使用教材について
 各4技能については上記の通りです。その他、英検1級は特に語いが重要ですが、使用したのは以下の通りです。
1. 『キクタン英単語super 12000』(アルク・一杉武史著)
2.『速読速聴英単語Advanced 1100』(Z会・松本茂著)
3.『語源で増やす英単語』(ベレ出版・恒石昌志著)
4.”1100 words You Need To Know” Barron社、Murray Bromberg, Melvin Gordon (著)
5. 『スーパー口語表現』(ベレ出版・植田一三著)
6. 『パス単 英検1級』(旺文社英検書)
7. 『英検1級語い・イディオム問題500』(旺文社英検書)
 また、その他は以下の通りです。
8. 『英検1級7日間予想問題ドリル』(旺文社英検書)
9. 『英検1級過去6回全問題集』(旺文社英検書)※数年分
(2.)暗記方法について
 特別な方法はないと思います。また、正攻法でいった方が記憶に残るし、使えます。私の場合、語源で覚えるのが効果的だと思い、上記の本を買って勉強しました。また、語感も重要と思い、共通する要素を自分なりに考えて覚えました。例えば、gl-は光るイメージで、glass, gloss, glow, gloryといったようにです。このことは、『スーパー・ボキャブラリー』(ベレ出版・植田一三著)に詳しく書かれています。

④資格専門学校について
  植田一三主催の『アクエアリーズ』に通いました。ホームページもあるので参考にしてください。

⑤その他
   英検1級は小手先の勉強は全く通用しない世界で、また偏りがありすぎるのもダメです。とは言え、ある程度傾向があるので、その対策をする必要があります。例えば、リスニングのPart1,2では、選択肢にmightが入っていたら、正解の確率が高い(mightは可能性が低い助動詞なので、それが使われている文の内容を否定できないから)や、ライティングでは、設問に肯定的な立場で書いた方が点数が4点以上変わる、や、語彙問題の句動詞問題は動詞の部分より前置詞・副詞で意味を考えた方がよい、や、単語の問題は難しすぎる単語は正解にならない、など。
背景知識も重要で、新聞・雑誌(日本語版『ニューズウィーク』など)をよく読んでおくと良いでしょう。ちなみに、英検が好きなネタもあって、例えば、遺伝子組み換え食品に関するものがそうで、過去にライティングや、最近ではリーディングでも出題されました。知識があると、実際かなり楽です。
また、受かりそうで受からない試験でもあるので、根気も必要です。私の場合、1点不足で不合格というのが4回連続で続きました。英検だけではなく、通訳案内士の勉強を通して日本についても勉強しましたが、これも特に2次試験で役に立つと思います。あらゆることが合格につながる試験だと思います。

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英検1級 1次・2次試験合格の言葉

英検1級 1次・2次試験合格の言葉
Kさん
英検1級合格を目指すにあたり、手始めに準1級を取りました。ここまでは、約3ヶ月の勉強で大丈夫だったのですが、1級と準1級は大人と子供ぐらいのレベルの違いがあると思います。独学で勉強をして1年間「A」落ちを2回繰り返し、独学での限界を感じ、アクエアリーズで勉強することにしました。
1級対策講座を受講するに当たって、一番重要なのは、休まず出席すること。合格するまで2年かかりましたが、その間、1次・2次対策講座あわせて、1度も休みませんでした。
授業では、ボキャブラリー・リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングすべてを対策しますが、まず、ボキャブラリーから違います。1級に出題される確率の高い高度な語句を数多く扱います。それも、語句のもつ感覚やイメージ、効果的な覚え方など、矢継ぎ早に展開されます。1級は出題語いの範囲が広いので、とても効果的に感じました。リーディングの音速読、リスニングの選択肢の先読み、ライティングの書き方、スピーキングの構成・Q&Aなどとても役に立ちました。
私は、リスニングが苦手だったので、特に力を入れて復習しました。MP3で授業を録音し、帰りの電車の中で答えの理由が分かるまで聞き直しました。それによって少しずつリスニング用の耳と頭ができていったと思います。
海外経験がない人間にとって、英検1級1次合格の鍵は、ボキャブラリーだと思います。最も努力が反映されやすく、得点も安定する分野です。そして、語い問題で満点近く取ると後がかなり楽です。そのために、アクエアリーズのテキスト・問題集に取り組みました。仕事もあるので多くはできませんが、確実に進めていくようにしました。その過程で、リーディングやリスニング、ライティングなども勉強していますから、1級レベルの語いが認識レベルから運用レベルになっていき、そうなると語いの定着率がぐーんと上がります。あわせて、初見の語句も覚えやすくなります。
私の場合、1次試験に4回連続で1点不足で不合格というのを経験しました。語いやリスニングであと1問できていれば、と何度も思いました。運がないのかなとも思いましたが、語いで満点を取れているわけでもなかったので、純粋に力不足と考え直し、受験を続けました。また、落ちるたびに植田先生をはじめ、アクエアリーズのスタッフに励まされたことも支えになりました。こうした中で、楽しみながら英語を勉強するようにしていきました。とにかく続けることが大切だと思うので、そのためには楽しくなければいけません。そして、無理なものもできないで、1日の中でできることを積み上げていきました。いわゆるスキマ時間を活用するようにもしました。
実際、英検1級合格のための勉強は楽しいものです。NHK講座・英字新聞・雑誌・CNN・洋画など頻繁に触れていますが、英検で勉強した語い・表現がたくさん使われており、実践で役立つことが分かりました。また、そうしたものに触れていくことが勉強にもなることも分かりました。
合格後は、長年の努力が実った達成感と植田先生をはじめとするアクエアリーズのスタッフの方々からの祝福など、とても気分が良かったです。また新たな目標に向かい努力を続けています。Resolution, Continuity, Perseveranceの3つを成功の鍵として胸に秘め、失敗の連続ですが、勉強を続けていきたいと思っています。

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1級2次試験に合格して

Iさん
二次試験の一回目で不合格でしたので、次回でなんとか合格したいと二次対策を受講しました。
二次対策の受講の目的は3つでした。
1.モチベーションを持続すること、
2.数多くの問題をこなしアドリブ力つけること、
3.論理的に話す力を身につけることでした。

数か月、「英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現」
「英語で意見を論理的に述べる」本を1章づつ読み、授業の宿題をこなし、
ネットで英検のスピーチが書かれている例題を一日2つ音読していました。
授業では、他の生徒さん達の意見を聞いて、自分の知識量の少なさに痛感させられました。

数か月で知識量を一気に増やすことは無理だと判断しましたので、自分の得意な分野に的を絞り、その分野の章のところをひたすら読んでいました。

英検1級では知識量と表現力が必要だと痛感しました。どんなに知識量があっても、表現力がなければ相手に伝わりませんし、逆に表現力があっても、知識量がなければ、その先には進めないことを感じました。
私の英検2次対策は付け焼刃のようなものでしたが、これからじっくり時間をかけて、知識量を増やし表現力に磨きをかけていきたいと思います。
植田先生の授業やそこに集まる生徒さん達が素敵な方ばかりでした
お蔭で、大変よい刺激を受けることができました。
Aさん
ようやく,手元に合格証書が届き,喜びを噛み締めております。そして、この試験の対策勉強を通じて色々な事を学んだと思います。対策として、まず、植田先生にこの試験は、現代社会の試験であり,新鮮なネタを準備するのが必須なので、推薦書のエコノミスト社のMegachange 2050を読みました。次に、植田先生の質疑応答に基づいて,問題・質問の
趣旨をメモ書きし、最後に,解いた問題を音読し,うまく言えない表現や,不適切な表現を入れかえる、という方法論になんとかたどりつきました。植田先生はじめ事務局の皆様に大変感謝しております。ありがとうございました。

柿山さん
この度、2次89点で、英検1級を突破することができました。実は、私はHarvard大学院に1年間の留学経験があり、英検1級くらいはと軽く考えていました。1次は難なく合格したのですが、2次は58点で不合格となり、どうしたものだろうかと思い、アクエアリーズの門を叩きました。Ichy先生の講義は、「眼からうろこ」の連続でした。まずは、スピーチの組み立て。3つ、4つの論点が即座に出てくるように、idea fluentとなる訓練。そして、そのkey factorを明快にサポートしていく構成の訓練。恥ずかしながら、留学経験があるにも関わらず、この英語の「発信力」のベースを初めて学ぶことができました。QAセッションの練習では、スピード重視で、答えにくい質問が矢継ぎ早に出され、本番以上の白熱感がある授業でした。その結果、2度目の2次試験では、Short Speechは27点、Interactionについては満点の30点を取得することができました。 これらの英語発信力の向上のみならず、アクエアリーズに通学することには大きな利点があります。アクエアリーズには、様々なバックグラウンドの方々が集まっています。これらの方々と、英検2次の題材となる社会問題についてディスカッションすることは、企業社会のなかで視野が狭くなりがちの私にとっては、大変新鮮なものでした。毎回の授業は、有意義かつ大変楽しいものであったように思います。
特に、私のような企業人にアクエアリーズをお勧めしたいと考えています。ビジネス英語に特化した英語学校では場面ごとの攻略法ばかりで、真の「発信力」は身につかず、またバックグラウンドが同じような生徒が集まるため視野の広がりも望めません。
MBAや国際関係等で欧米のトップレベルの大学院を目指される方にもお勧めします。確かに、GMATやGREに特化した学校も意味はありますが、留学中には幅広い知識に基づいた発信力が不可欠です。これは、Harvardで痛いほど感じました。留学前にアクエアリーズを知っていればと悔やまれてなりません。

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1級2次試験対策&発信力UP講座Version UP!

1級2次試験対策&発信力UP講座Version UP!
Dear highly motivated learners of English;
Recently I have created the ranking of English qualification tests based on prestige and skill development through 30 years of teaching「英検1級対策講座(The First-grade EIKEN Test in Practical English Proficiency prep course)」, 20 years of teaching「TOEFL対策講座(TOEFL prep course)」, 15 years of teaching「TOEIC対策講座(the TOEIC TEST prep course)」, 15 years of teaching「通訳案内士対策講座(Interpreter-guide Test prep course)」, 12 years of teaching「工業英検1級対策講座(English Technical Writing Test prep course)」, 5 years of 「ミシガン英検(The Technical English Proficiency Test)」, 8 years of teaching 「国連英検特A対策講座(United Nations Associations Test of English)」, 25 years of teaching「英検1準1級対策講座(the Pre-first grade EIKEN Test in Practical English Proficiency prep course)」, and 5 years of teaching「JTFほんやく検定対策講座」.

Ranking     Qualification Tests
Rank 1 英検1級
Rank 2 iBT TOEFL、工業英検1級
Rank 3 国連英検特A、通訳案内士、IELTS、英検準1級
Rank 4 TOEIC SW、ミシガン英検1級、ケンブリッジ英検プロフィー
Rank 5 観光英検1級、商業英検1級、翻訳検定1級

I placed 英検1級(The First-grade EIKEN Test in Practical English Proficiency) at Rank 1 because of its high-level problems in vocabulary, reading & listening comprehension, and essay writing as well as the advanced-level speaking test on social topics. However, 「英検1級」without the Speaking Test would be outranked by iBT TOEFL with a well-balanced evaluation of reading, listening, speaking, and writing skills, which has recently been highly valued by 文部科学省(the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology, MEXT).
Another important thing I must tell you from my teaching experience is that even holders of many advanced qualifications including「英検1級」still don’t have enough speaking and/or writing skills in English. In fact, very few of them have confidence in their abilities to discuss social topics in English even after passing「英検1級」or 「国連英検特A」. That is why our「英検1級2次対策」designed to develop students’ argumentation and critical thinking abilities is very useful and appealing even to 「英検1級」license holders. In order to enhance your skills in argumentation and essay writing most effectively, I have just upgraded the Eiken 1kyu Speaking Course(英検1級2次対策) program as follows.

2013年 冬学期
(講座の5大特長)
1. 2次試験合格に必要な論理的思考力&アーギュメント力[oral defense(反論をさばく)能力]を徹底的に鍛える。

2. 準備してスピーチを書いて行うトレーニングと(最重要約50トピックと重要トピッ
ク約20トピック)、即興スピーチトレーニング(5トピック×20枚のカードを用
いてスキルUPトレーニング)の二段構えでスキルUPをしていく。

3. 毎回、スピーチトピックとそれに関する質問3~4問を授業前に受講者に送り、
スピーチとQ&Aの両方をうまくこなせるようにスキルUPトレーニングを行う。
(受講者は、クラスでインストラクターの述べる解答を記したサブノートを作り
試験に万全の対策で挑むようにする)

4. パフォーマンスの評価を行い、合格率を判定し、弱点を発見し、スコアUPのため
のアドバイスを与える。

5.1級合格後もさらにスピーキング力、論理性を鍛えることが出来る。

日程  内     容
1回 12/7 教育に関するトピックのスピーチ&Q&Aトレーニング
最重要トピック
① Is the Japanese education system a good model for other countries?
② The value of studying philosophy in modern world
③ Has technology changed education for the better?
④ Should specialist knowledge of a subject qualify a person to be a teacher?
⑤ Does university education prepare young people for real life?
⑥ Is modern technology making people less creative?
重要トピック
① Is academic performance the best indicator of future success in life?
② Should contemporary politics be taught in schools?
③ Do young people today lack direction in their lives?
④ Which should schools emphasize more, competition or cooperation?

2回 12/14 文化に関するトピックのスピーチ&Q&Aトレーニング
最重要トピック
① Agree or disagree: Art makes an essential contribution to society
② Is multiculturalism in society a good thing?
③ Does religion provide good moral standards for society to follow?
④ Should more be done to promote equality for women in Japan?
⑤ The pros and cons of conformity
⑥ The importance of preserving our cultural heritage
重要トピック
① Are the arts a good way to promote international understanding?
② The value of an arts degree vs. a science degree in the real world
③ Is it possible to eliminate racism?

3回 1/11 メディアに関するトピックのスピーチ&Q&Aトレーニング
最重要トピック
① Agree or disagree: The Internet should be free from censorship
② Does advertising have too much influence on our lives?
③ Does the media in Japan promote Western values?
④ Is it possible to report the news objectively?
⑤ Are modern telecommunications creating a common world culture?
⑥ Does the media have too much influence on politics?
重要トピック
① Are women portrayed accurately on TV today?
② Are advantages in telecommunications making it less important to meet
people in person?
③ Are people today becoming less interested in the news?

4回 1/18 医学に関するトピックのスピーチ&Q&Aトレーニング
最重要トピック
① Does Japan’s health-care system need to be reformed?
② Healthcare: prevention versus cure
③ Is the family becoming less important in today’s world?
④ The company versus the family in modern Japan
⑤ Should terminally ill people have the right to choose when they die?
⑥ Do arranged marriages have a place in modern society?
重要トピック
① Do fathers today play a big enough role in their children’s upbringing?
② What responsibilities should people have to their parents?
③ Can working parents play a sufficient role in raising their children?

5回 1/25 環境に関するトピックのスピーチ&Q&Aトレーニング
最重要トピック
① Has human impact on the natural environment been exaggerated?
② Can economic development be achieved without damage to the environment?
③ Should people be prepared to change their lifestyles to help protect the environment?
④ Will renewable energy sources ever completely replace fossil fuels?
⑤ Is the extinction of some plant and animal species inevitable?
⑥ Can animal testing be justified?
重要トピック
① Is it possible to make large cities more environmentally friendly?
② Is government action the key to dealing with climate change?
③ Are environmental groups making a difference?
6回 2/1社会問題・犯罪に関するトピックのスピーチ&Q&Aトレーニング
最重要トピック
① Are people in today’s world becoming more socially isolated?
② Does modern society encourage selfishness?
③ Should Japan make more efforts to achieve gender equality?
④ Are senior citizens discriminated against in today’s society?
⑤ Is reducing poverty the best way to tackle crime?
⑥ Can the use of capital punishment be justified?
重要トピック
① Has urbanization in Japan gone too far?
② Is the declining population the biggest problem facing Japanese society?
③ Prevention vs. cure in the battle against crime

7回 2/8 経済に関するトピックのスピーチ&Q&Aトレーニング
最重要トピック
① Will the gap between rich and poor people in Japan increase in the
future?
② Will Japan’s predicted labor shortage cause a major crisis?
③ Should more be done to help the working poor?
④ Japan’s role in the global economy
⑤ The pros and cons of capitalism
⑥ Should large corporations take their social responsibilities more
seriously?
重要トピック
① Should large companies in Japan make English their official language?
② Can Japanese companies remain competitive in today’s global economy?
③ Can age restrictions in the workplace be justified?

8回 2/15サイエンス&人生哲学&スポーツに関するトピックのスピーチ&Q&Aトレーニング
最重要トピック
① Can the costs of space exploration be justified?
② Do the benefits of cloning outweigh the dangers?
③ Is scientific progress always beneficial?
④ “Ignorance is bliss”-do you agree?
⑤ How important is self-esteem?
⑥ Do competitive sports build character in children?
重要トピック
① “Nothing ventured, nothing gained”-do you agree?
② “Where there’s a will, there’s a way”-do you agree?
③ Do professional athletes have a duty to serve as positive role models?

9回 2/22 政治に関するトピックのスピーチ&Q&Aトレーニング
最重要トピック
① Is the problem of terrorism likely to get worse?
② Agree or disagree: Japan’s political systems needs to be reformed
③ Should more public services be privatized?
④ Can the government be trusted to spend taxpayers’ money wisely?
⑤ What qualifications and experience should a world leader have?
⑥ Can violence ever be justified in support of a political cause?
重要トピック
① Agree or disagree: Japan should play a more active military role in world
affairs
② Should countries spend less money on defense?
③ The future direction of Japanese foreign relations
(教育分野の質問例)
① Is the Japanese education system a good model for other countries?
1. What are the advantages and disadvantages of Japanese education system?
Do you think that the Japanese education system reformed? How and why?
Which level of the education system is problematical?(the elementary through graduate level)
2. What country offers an ideal education system that can serve as a good model for other countries? What are the characteristics of the education system?
3. Is the American and British education system a good model for other countries?
4. What do you think about the Chinese and Indian education system?

② The value of studying philosophy in modern world
1. Is philosophy a more important subject to study than the other subjects?
What benefits does philosophical study bring to society?
2. If not, what is the most important subject to study in modern world?
3. What will happen to our society if people don’t study philosophy?
4. How different are philosophical people from nonphilosophical people?
5. Do you think that study of philosophy is getting more and more important in modern society?

③ Has technology changed education for the better?
1. How has technology changed education both positively and negatively?
2. What would have happened to education without technology
3. What technology is or will be necessary to improve education?
4. What country is advanced in the use of technology in education?
5. Is that country a good model for other countries by the use of technology in education?

④ Should specialist knowledge of a subject qualify a person to be a teacher?
1. Does the answer to this question depend on the level of education?
2. What is necessary to qualify a person to be a good teacher other than specialist knowledge? What is the most important one of all?
3. Should teachers be responsible for parenting their students?
4. Should teachers provide moral education to their students?
5. Do you think the quality of teachers has been declining?

⑤ Does university education prepare young people for real life?
1. Do you think that it is necessary for university education to prepare young people for real life? Why?
2. How should university education be reformed to serve that purpose?
3. What country offers an ideal college education?
4. How do you compare Japanese college education with that in other countries like the US, the UK, China, India, etc.?

⑥ Is modern technology making people less creative?
1. What is creativity? How is creativity related to individuality?
2. Are creativity and individuality important in modern society?
3. How can creativity be developed?
4. Is creativity highly valued in Japanese education?
Can Japanese education develop people’s creativity?
5. What country has education that can develop people’s creativity?

⑦Is academic performance the best indicator of future success in life?
1. If not, what is the best indicator? What are the second and third best indicators of future success? Do they depend on the occupations?
2. Is college education really necessary most people?
3. Does academic endeavor develop character? Does it make people selfish?
4. What are the key ingredients of success in life?

⑧Which should schools emphasize more, competition or cooperation?
1. Which do schools develop competitive or cooperative spirits more?
2. How do you compare Japanese education with that in other countries in the development of competitiveness and cooperativeness?
3. What will happen to society if school education develops only either one of them?

⑨Should contemporary politics be taught in schools?
1. How is political education going in Japan and other developed countries like the US, the UK, and China?
2. Has the problem of political apathy been caused by a lack of political education?
3. Which level of education should teach contemporary politics?
How can contemporary politics be taught effectively in schools?

Let’s enjoy the process!(陽は必ず昇る!)  Ichay Ueda

In the last term almost all the seminar participants passed the Eiken Speaking Test(英検1級2次試験), and I would like to show you some of the feedback on the training for the exam for future reference.
Iさん
二次試験の一回目で不合格でしたので、次回でなんとか合格したいと二次対策を受講しました。
二次対策の受講の目的は3つでした。
1.モチベーションを持続すること、
2.数多くの問題をこなしアドリブ力つけること、
3.論理的に話す力を身につけることでした。

数か月間、「英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現」「英語で意見を論理的に述べる」本を1章づつ読み、授業の宿題をこなし、ネットで英検のスピーチが書かれている例題を一日2つ音読していました。
授業では、他の生徒さん達の意見を聞いて、自分の知識量の少なさに痛感させられました。数か月で知識量を一気に増やすことは無理だと判断しましたので、
自分の得意な分野に的を絞り、その分野の章のところをひたすら読んでいました。
英検1級では知識量と表現力が必要だと痛感しました。どんなに知識量があっても、表現力がなければ相手に伝わりませんし、逆に表現力があっても、知識量がなければ、その先には進めないことを感じました。私の英検2次対策は付け焼刃のようなものでしたが、これからじっくり時間をかけて、知識量を増やし表現力に磨きをかけていきたいと思います。
植田先生の授業やそこに集まる生徒さん達が素敵な方ばかりでした. お蔭で大変よい刺激を受けることができました。

Aさん
ようやく,手元に合格証書が届き,喜びを噛み締めております。そして、この試験の対策勉強を通じて色々な事を学んだと思います。対策として、まず、植田先生にこの試験は、現代社会の試験であり,新鮮なネタを準備するのが必須なので、推薦書のエコノミスト社のMegachange 2050を読みました。次に、植田先生の質疑応答に基づいて,問題・質問の趣旨をメモ書きし、最後に,解いた問題を音読し,うまく言えない表現や,不適切な表現を入れかえる、という方法論になんとかたどりつきました。植田先生はじめ事務局の皆様に大変感謝しております。ありがとうございました。

Kさん
この度、2次89点で、英検1級を突破することができました。実は、私はHarvard大学院に1年間の留学経験があり、英検1級くらいはと軽く考えていました。1次は難なく合格したのですが、2次は58点で不合格となり、どうしたものだろうかと思い、アクエアリーズの門を叩きました。Ichy先生の講義は、「眼からうろこ」の連続でした。まずは、スピーチの組み立て。3つ、4つの論点が即座に出てくるように、idea fluentとなる訓練。そして、そのkey factorを明快にサポートしていく構成の訓練。恥ずかしながら、留学経験があるにも関わらず、この英語の「発信力」のベースを初めて学ぶことができました。QAセッションの練習では、スピード重視で、答えにくい質問が矢継ぎ早に出され、本番以上の白熱感がある授業でした。その結果、2度目の2次試験では、Short Speechは27点、Interactionについては満点の30点を取得することができました。 これらの英語発信力の向上のみならず、アクエアリーズに通学することには大きな利点があります。アクエアリーズには、様々なバックグラウンドの方々が集まっています。これらの方々と、英検2次の題材となる社会問題についてディスカッションすることは、企業社会のなかで視野が狭くなりがちの私にとっては、大変新鮮なものでした。毎回の授業は、有意義かつ大変楽しいものであったように思います。
特に、私のような企業人にアクエアリーズをお勧めしたいと考えています。ビジネス英語に特化した英語学校では場面ごとの攻略法ばかりで、真の「発信力」は身につかず、またバックグラウンドが同じような生徒が集まるため視野の広がりも望めません。
MBAや国際関係等で欧米のトップレベルの大学院を目指される方にもお勧めします。確かに、GMATやGREに特化した学校も意味はありますが、留学中には幅広い知識に基づいた発信力が不可欠です。これは、Harvardで痛いほど感じました。留学前にアクエアリーズを知っていればと悔やまれてなりません。

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英悟道

For those studying for the First-grade Eiken, I believe it is important to know what enhances the quality of life, one of the topics of 1 Kyu Speaking Test. Most people attach importance to health, money, income, and family, but I strongly believe that it is equally important for us to have personal goals for self-actualization, or the Do spirit(道精神). That is the essence of Japanese culture reflected in 柔道、剣道、弓道、華道、茶道、even “英悟道” I established, which will maximize our potential, broaden our cultural horizons, and heighten our awareness of life.
Especially for those studying for the 1 Kyu Speaking Test, I stress the importance of the three virtues, “智・勇・仁”. “智” means “wisdom and awareness of social problems and mission”(etymologically, 「天命を知る」). “勇” means “courage and perseverance”. “仁” means “benevolence and friendship”. In order to make a good speech and an argument on whatever social and personal topics(whether it’s euthanasia or capital punishment) or make great efforts to pass the exam, you need to develop your character, which means having “勇” based on 智”and “仁”. In my case, my serious English study has contributed greatly toward my heightened awareness of life and character development. English study is a long time endeavor, perhaps a lifetime endeavor to attain spiritual enlightenment. 
Now I am honored to teach the Step 1 course at Aquaries School of Communication, which I do believe is one of the highest academic institutions in the world. I strongly believe that those eager to pass or get a high score on the Step 1 Speaking Test will learn a lot from my E-learning lecture on Argument Training in the “英検1級突破の極意と大特訓” or the Speaking Test Preparation Course designed to develop argumentation and critical thinking abilities(please refer to the syllabus). Through the training in the next term of the Step 1 Speaking Preparation Course, you will learn to be able to discuss the following social and philosophical topics.
Let’s enjoy the process! (陽は必ず昇る) Ichay Ueda(SamuraIchy)

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Dear Students, Words of Encouragement

Dear Students;
With those who have been overwhelmed by the Step 1 Test last week, the world-famous baseballer Ichiro’s words may strike a chord. “Great adversity is the great chance to enhance your skills significantly if you can rise to the tough challenge. Being in a slump gives you a great chance to find your weaknesses through soul-searching and develop mental discipline.” His philosophy of life that epitomizes “positive thinking” has a lot in common with the guiding principle of ASC, “Let’s enjoy the process!(陽は必ず昇る!)”, by which I do mean that you Can enjoy the process of overcoming serious challenges, no matter how long it may take.
Another aphorism I took from a book on time management is that if you feel negative about your task, your work efficiency and productivity will decline to less than 30 % of your potential. Therefore, you should force yourself to think positive about it if you want to finish your job as quickly as possible. This can also apply to your English skill development. If you feel inferior to your peers in vocabulary building or listening comprehension and thus negative about the test or training, the rate of your progress in those skills will sharply decline. Therefore, you must force yourself to think positive about them to expedite the process of your skill development.
These three aphorisms boil down to the critical importance of “positive thinking” in skill development and thus success in life. In this day and age people can be easily sucked into a “black hole” of negativism and pessimism. People tend to swing from joy to sorrow, seesawing between hope and despair with ego inflation and deflation. Yet as Western and Eastern religion warn that people trapped in defeatist mentalities will be possessed by evil spirits, while positive thinkers can be blessed with high spirits, we must regard tangible progress as a confidence booster and serious setbacks as a blessing in disguise and always try to think positive about even the most daunting challenge. “Dreams see us through to forever. Let’s enjoy the process!”(陽は必ず昇る!)

最近読んだ「イチローの名言集」の中で心を打ったのが、「ピンチは最大のチャンス到来である。
それを乗り越えれば一気にレベルが3倍以上UPする。」、「スランプは自己反省を促し、次の躍進へのステップである。」というものでした。 特に前者は、不況にあえぎネガティブな気分に陥りがちな現代人への名言として心に響くもので、
「窮地は大きければ大きいほど、それを乗り越えた時の飛躍が大きいので、絶対に背を向けずにチャレンジし克服すべし!」という言葉は、人生を達観した一流の人間の発想と言えます。

これこそまさに私のモットーである、”Let’s enjoy the process!(陽は必ず昇る!)”と同じコンセプトです。
調子のいい時に明るく悪い時に暗くなるのは普通の人にとって当たり前のことですが、ややもすればネガティブで
ペシミスティックな気持ちになりがちなこの乱世を生き抜くのに重要なことは、己のポテンシャルを信じて苦境を乗り越えるプロセスを「エンジョイ」して行くという「真のポジティブシンキング」だと思います。目に見える成果もなくスランプのように思えても、それを自己反省と精神力UPのチャンスと捉えて、次なる飛躍に備えるキャラクターこそ、まさしく現代人に不可欠な要素だと信じています。

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2013年度通訳ガイド1次試験の分析と攻略法

皆さん、今回の通訳ガイド1次試験の手ごたえはいかがでしたでしょうか。
まず、全体的に常識的に読解力、理解力を働かせて解答できる問題が多かったようです。
今までと違い、語句の英訳15問が20問の選択肢からの選択式になり、また、長文読解の量も短くなり、1-5の内容把握問題や2-3の下線部訳が選択式という様に、半分の問題がマークシート方式に移行したことで、従来の記述式より、必然的に正解率が上がることとなり、ここでの大きな点差はつきにくくなっています。合格ラインに達するかどうかは、記述式の4,5,6の英文和訳、和文英訳の出来が大きく影響することになります。
さて、それでは問題の分析に入りましょう。

問題 1.文章読解力の基本を問う問題です。

まず、問題1-1  本文1行目In contrast to (A) culture, that aspect of culture which is not easily visible and is not readily noticeable is called “(B) culture.”から (A) と (B)は逆の内容なので、選択肢①④は消えます。not easily visible でnot readily noticeable な”(B) culture.”はcovert culture と言えます。これで選択肢②③は消えます。この具体例と説明が、この後、(A)culture (=overt culture )と対比しながら最後までに続き、最後の2行で~easily overlooked,~often unawareとヒントを述べた後、結論の最終文でNoticing this (C) side is the key ~.とcovert cultureをまとめています。よって⑥は消え、正解は⑤になります。<解答>⑤

問題1-2は、「道具」という基本語の同義語を選ぶやさしい問題。<解答>②tool

問題1-3の並べ替えは、直前文が、Nowadays the Japanese are accustomed to using spoons ~. But if one observes~. と逆説関係なので、「日本人のスプーンとフォーク(こういった道具)の使い方は、西洋人(のそれ)とは異なる」という意味の文を作ります。ここでのポイントは主語をOccidentalsでなく、their use にするということと、代名詞の使い方(that of)です。their use of these utensils is slightly different from that of Occidentalsとなります。
<解答>(3) ⑦ use (4) ③ from (5) ⑤ that

問題1-4ですが、文章の論理的展開を示すディスコースマーカー(In contrast, on the other hand, instead of等)の基本的使い方を問う、やさしめの問題。まず、空欄(1)に入る語は、前後関係から対照的内容をつなぐ語句です。選択肢③④にあるinstead ofは後に動名詞、名詞が続く前置詞句なので文法的に不可です。(insteadだけなら副詞なので文法的には可。ただし、ここでは文脈上不可。)よって、選択肢①か②on the other handが残ります。次に空欄(2)の直後にはsucking in the liquid, he or she (=an Occidental) pours it in with the tip of the spoon -とあり、前段落の最終文にhe or she (=a Japanese) sucks the liquid into his or her mouthとあるので、ここを受けた対照的内容と判断し、空欄(2)はinstead ofで決まりです。even thoughは文法的にも、意味上も合いません。この時点で答えは②と決定できます。後は空欄(3)(4)にはin addition to とeven thoughが当てはまることを確認します。(3)this,there~のthisの指す内容は直前の(2 instead of)sucking in the liquid,he or she (=an Occidental) pours it in with the tip of the spoon であり、直後にthere are other differences-とあるので、西洋人の日本人との違いを追加して述べていることから、空欄(3)にはin addition toが入ります。空欄(4)の直後はJapanese and Occidentals may be using the same cultural itemsと節があり、続く主節はthere are structural differences that are easily overlooked.とあり、逆の内容を述べているので、空欄(4)には逆接、譲歩の従位接続詞even though(~とはいえ、たとえ~でも)が入る。
<解答>② on the other hand- instead of- in addition to- even though

問題1-5
 
全体的に分かりやすい段落構成の文章で、結論部が最後にある。
1段落 日本のcovert cultureの具体例
2段落 対比的に西洋のovert cultureの具体例
3段落 1,2段落を受けた結論段落  
最後の文でNoticing this (C) side is the key to understanding other cultures. とあるので、thisが指す、この前の文Culture is composed of innumerable minute habitual behavior patterns, of which people themselves often unaware.~が結論の最も言いたい内容である。よって③が正解。
ちなみに、選択肢①は1段落3行目にyoung people in particular can handle them (=spoons and forks) as well as they can chopsticks.とあり、不正解。
②は「言語表現の相違に気づくことが必要」という記述はないので不正解。④も記述が無いので不正解。
<解答>③ 通常は気づかない、文化ごとに異なる細かな慣習的行動パターンに意識を向けること。

問題2.
問題2-1

通訳ガイド試験対策の勉強の中で出てくる基本語彙です。重要な表現は発信レベルで言えるようにしておきましょう。
<解答> (8) ⑥ 神  (9) ② 祖霊信仰

問題2-2

時間制限のある中で解くにはかなり難しい問題です。
次の問題2-3を正解すれば、「神道には唯一絶対的価値観がない」から、後半はShinto contains no absolute (sense of values)と気がつくのですが、文頭をThe factから始めると文にならずダメで、S(主語)V(be動詞)C(補語)の倒置文→CVSのパターン、かつ、文頭のCがof importance (=important)となることに気づけるかがキーポイントで、二重に難しくしてあります。(CがOf importance for Japanで、Vが(is)、Sがthe fact that Shinto contains no absolute (sense of values)とCが長くなっているための倒置でしょう。)
倒置文は英文解釈では意味が取れても自分で作るとなると、慣れていないと難しいものです。試験を難しくする場合に狙われやすい文法事項ですので、要注意です。
<解答>(10) ⑦ importance  (11) ① the fact  (12) ⑤ no

問題2-3

thisとitの指す内容の把握がポイントです。問題2-2と絡めた問題で、文脈から主語thisは前文のthe fact以下Shinto contains no absolute (sense of values)「神道には唯一絶対的価値観がない」を指すと分かります。(Judeo-Christian traditionは”the words and rules of God”といったabsolute (sense of values)の例として引き合いに出されているだけです。)ここで選択肢は③④のどちらかに絞られますが、to coexist with other value systems that have entered Japan from the outside. から③に決定です。
ただ、この問題が記述式であった場合には訳出上、当然考えなければならないことですが、itの指すものがJapanかShintoかで少し迷います。選択肢③の日本文の主語は、文頭の「神道には」から自明なので、(または問題作成者が「神道は」と主語を記した、不正解の①②④に受験者を誘導するため?)③の後半部は主語「神道は」があえて省略されていると考えます。つまり①②③④全て主語は「神道」です。
もし仮に、itがJapan「日本」を指すとするならば、選択肢③の日本文後半部の主語「日本は」をあえて入れていないことになり、正解の選択肢としては良くない、誤解を招く文ということになります。また、前文全体のShintoの説明の流れからすると、Japanがcoexist with other value systems するというより、accept other value systemsするのであって、本文2行目のThis belief system(=Shinto)がcoexist with other value systems とするのが、共存する対比物が同じsystemなので自然です。
この後に続く出典の文章を確認しますと、案の定、ShintoとBuddhism, Confucianismと がcoexistするという展開になっておりました。
<解答>③ 神道には唯一絶対的な価値観がないことから、日本に流入してきた新たな価値体系と共存できている。

問題3 

選択肢を絞り込む力をためす、受験者に点数をとらせるための問題です。過去の記述式と違い、点差のつきにくい部分となっており、合格には8割の12問は確保したいものです。
通訳ガイドとして知っておくべき基本語彙がほとんどで、日常的に見られる語彙ばかりですね。選択式テストでは認識さえ出来れば良いのですが、この試験の目的を考えれば、必ず発信レベルで使えるようにしておきましょう。
<解答>
(1) 網だな ⑥ overhead rack
(2) 絵文字 ⑨ pictogram
(3) 旅程表 ⑫ itinerary   
(4) 地図帳 ⑦ atlas
(5) 太陽電池 ① photovoltaic cell   
(6) 堀 ⑮ moat
(7)(鵜飼いの)鵜 ⑬ cormorant   
(8) かがり火  ⑧ bonfire
(9) 幕府 ⑳ shogunate   
(10)(鳥の)サギ ⑪ heron
(11) 柿 ⑤ persimmon   
(12) 特需 ③ special procurement
(13) 気象予報士 ⑩ certified meteorologist
(14) 地上波 ④ terrestrial signal  
(15) 香(こう) ⑭ incense

問題4-1

文法的には素直な、英文和訳問題です。
ポイントはwith rulers~subjectsは付帯状況で、主文とはexercisingの主語が異なる(ここではJapanese society に対してrulers)ということを示します。(分詞構文が後に続くが、withを置くことで、主文と主語が違うことを示していると考えればいいでしょう。)付帯状況の基本的な意味は「~が~した状態で」ですが、前にBecause従属接続詞「~なので」があるため、後ろから訳した場合、減点されず、かつ、自然な訳にするには、少々、工夫が必要です。付帯状況には補足説明として単にandの意味で使われる場合もあり、~, with rulersの前にカンマがあるので、 and rulers exercised~と訳せばいいでしょう。どちらの訳をとるにせよ、Because Japanese society was authoritarian in nature, with rulers exercising godlike power over there subjects, の訳出上の注意点は、Because がsubjectsまでかかるような訳にすることです。
Becauseが導く節を受ける主節はit became customary for people to give gifts to those in authority~で、習慣化したものは、to give gifts~です。人々が権力者に贈り物をすることが習慣的になったということです。
<解答>
もともと、(本来、元来、本質的に)/日本社会は権威主義的であって、/権力者、(支配者)が/臣民(人民、被支配者)に対し/神のごとく(~ような)権力/を振るった(行使した、振りかざしていた)ため、/人々(人民)が、/権力者に贈り物をすることが/習慣となった(習慣化した)のである。

問題4-2

The 比較級(A) , the 比較級(B)のパターンの構文に, and the 比較級(B’)が並列されている。((A) であればあるほど(B)であり、かつ(B’))
(A) The higher / the authority figures, /
(B) the more important / it was / to give them gifts, /
and (B’)the more protocol / there was / in selecting, wrapping, and presenting the gifts.

(2) The higher高い地位にあればあるほど / the authority figures, 権威者が(figureは「人物」で動詞ではない。動詞rank「地位にある」が省略されている)/ the more important it wasより重要になり(重要であったし)(itは形式主語)、 / to give them gifts,彼らに贈り物をすることは(to以下が真主語) / and the more protocol より多くの儀礼上の作法(しきたり)が/ there wasあったのだ / in selecting, wrapping, and presenting the gifts.贈り物の選定、包装、贈呈に際して(において、をする時に、場合に)

<解答>権威者が/高い地位にあればあるほど、/権威者に贈り物をすることは/より重要なことになり、/贈り物の選定、包装、贈呈の際には、/より多くの/儀礼上の作法があった。

問題5-1

2012 年に/開業した/東京スカイツリーは、/地上634 メートルの高さに/そびえ立っている。/東京タワーは333 メートルであるため、/およそ2 倍の高さである。

「開業した」はopen/ be opened / start its operation /
「そびえ立っている」は
rise to (the height of) 634 meters /
stand at 634 meters (~high, tall) /
have a ( towering, soaring )height of 634 meters /
東京タワーは333 メートルであるため、の「ため」は「であって」ぐらいの意味で、明確な理由をあらわすものではない。BecauseやSinceで表現した場合、翻訳なら不可ですが、テストなら許容されるか、減点と思われます。

<解答>
(The) Tokyo Sky Tree, / which started its operation / in 2012, /
rises to (the height of) / 634 meters (from the ground). / It is about twice as high as (またはtwice the height of) the Tokyo Tower, / which is 333 meters high.

問題5-2

修学旅行は、/生徒が視野を広げ、/学習した知識を/実際の社会経験と/
結びつける/またとない機会である。/同時に、/生徒同士の団結力を養う/
という意味合いも含んでいる。/最近では、/修学旅行で海外に行く/学校が
増えている。

「修学旅行」school excursion / school trip
「視野を広げ」widen (broaden) their views (~perspective, scope, horizons)
「学習した知識」what was (has been) learned from a textbook (what they have learned at school)
「実際の社会経験」practical (real-life, firsthand, hands-on, actual social) experiences.
「と結びつける」 「AをBに応用する」apply A (to B ), 「AをBに関連づける」associate A (with B), link A (with B),
「実際の社会経験と結びつける→活用する、実際に応用する」
put [turn] 《knowledge》 to practical use

「またとない機会」 (a good, a golden, a unique, the best ) opportunity
「団結力を養う」(develop, foster, nurture, cultivate, encourage) テストではこのあたりが良いが、「養う→喚起する、助長する」と考えた場合、以下もありうる。(arouse, cause, create, bring about, evoke, build, increase, strengthen, reinforce, boost)

「団結力」
a feeling of solidarity, a cooperative spirit, a sense of unity (~of togetherness,~of oneness),

「意味合いも含んでいる→も意図されている、目的もある,役に立つ」と考えれば、
be also intended to, be also meant to, helpあたり。

「修学旅行で海外に行く」
go overseas on a school trip / go on a school trip abroad /
make (go on) a school excursion abroad
これは、主語が本来は人間であるべきなので、「修学旅行で海外に行く学校」→「修学旅行に海外を選ぶ学校」more schools choose foreign countries for their school tripとするのが良いでしょう。「修学旅行で海外に行く学生」では「学校」が抜けて、主語が変わるので良くない。「修学旅行で海外に学生を連れていく学校」とすると、主語は変わらず、長くなるが可能。「学生」を入れても、減点対象にはされないでしょう。more and more schools are taking their students abroad for their school trip (more and moreを主語にする場合、動作動詞は進行形が原則) / The number of schools that take their students~is increasing.

<解答>
A school trip (~excursion) is a golden opportunity for students to broaden (widen) their perspectives (~views, horizons) and to apply
what they have learned at school to real-life experiences.( ~turn what they have learned from school to practical use.) At the same time, it is also meant to encourage (~develop) a sense of unity ( ~a cooperative spirit ) among the students (~among them). These days, more schools choose foreign countries for their school trip. (~ are taking their students abroad for their school trip.)

問題6
簡潔に情報をまとめて、表現できるかがポイント。2~3行で30語位で良い。

(1) お年玉

A だれにやる何なのか money (-gift) given to children
B だれが渡すのか by their parents and relatives
C いつ渡すのか at the New Year / during the New Year holidays / during the New Year period
D どのように渡すのか enclosed in a small decorative envelope (packet, pouch) / ( with the name of the receiver written on its face )
E 他の特長は The amount of money given depends on the age of the child / It was said to be a custom born from rice cakes dedicated to the deities at New Yearなど

A,B,Cは必須事項、次にD,Eのどれかを述べ、語数を30語位に調整する。
<解答例>
Otoshidama is a money gift given to children by their parents and relatives. It is enclosed in a small decorative envelope. The amount of money given depends on the age of the child.

(2) 風呂敷

A どんな形の何なのか a square wrapping cloth
B 材質や外観は made of silk or cotton / made from variety of materials including silk, cotton, and synthetic fabric with designs depending on the use. / decorated with various patterns / has traditional pictures painted on it
C どういった機能か traditionally used to carry things such as gifts and clothes
D 他の特長は convenient because it is light and compact / can wrap almost everything / compact when folded and good for reuse / can be folded up small after use / can be folded into a small square when not in use / Recently it has been reevaluated as awareness about environmental protection rises.
E 由来は used to wrap clothes at a public bathhouse in the past

A,Cは必須事項、次にB,D,Eのどれかで、語数を30語位に調整する。
<解答例>
Furoshiki is a Japanese square wrapping cloth traditionally used to carry things such as gifts and clothes. It’s very convenient because it can wrap almost everything and can be folded up small after use.

さて、問題分析はお役に立てたでしょうか。
結論として、冒頭にも述べましたが、今回2013年は前年度に比べ、問題の半数が選択式になったため、正解率の上昇が予想され、受験生の予想平均点は、昨年より約10点上昇の60点あたりになると思われます。よって、予想合格点は、プラス10点の70点前後でしょう。国交省のガイドラインには、平均点を60点程度に、絶対評価で70点を合格ラインとなるように努めるとあり、今回は、ほぼこの理想基準に近いレベルの1次試験となっています。
この選択式50%、記述式50%の出題形式はこれからも続くと考えられますので、記述式となる英文和訳、和文英訳を確実に得点できるようにすることが、今後、合否を左右する大きな要素になることは確かでしょう。また、通訳ガイド語彙対策も合格後のことを考えれば、認識でなく、発信語彙として使えるようにしておきましょう。今回、残念ながら、一次合格に届かなかった方も、合格されて二次試験に進む方も、以上を参考に、次のステップに向けて頑張っていただきたいと思います。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

通訳ガイドクラス講師 田中達也

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(速報) 2013年度秋 英検1級問題分析&攻略法

(速報) 2013年度秋 英検1級問題分析&攻略法
総評
今回の英検1級は、語彙問題はいつもよりも少し簡単で、読解問題はやや難しく、エッセイライティング問題とリスニング問題は普通レベルなので、合格点は79点前後だと思われます。普段から真面目にシステマチックにバランスよくトレーニングを続けていれば、語彙問題は20~22点、読解問題は18~20点、エッセイライティング問題は20~22点、リスニング問題は25~27点を取ることは不可能ではありません。それでは皆さん、今から問題分析と攻略法を述べて行きますので、成功と自分を信じ、どんなことがあっても最後まで頑張りましょう!
Let’ enjoy the process!(陽は必ず昇る)    Ichay Ueda(植田一三)

語彙問題分析と攻略法
語彙問題は、コロケーションの知識によって迷う時間が減り、全文を読まなくても解ける比率が上がって行き、レベル6:15分、レベル5:12.5分、レベル4:10分、レベル3:7.5分、レベル2:5分、レベル1:2.5分と解答時間が短くなって行きます。アクエアリーズの受講者にはレベル3で満点近くのスコアの人も多く、語彙力の弱い人は効果的なボキャビルによってレベル4で何度受けても20点以上取れるように頑張りましょう。それによって当然、読解力もUPして行くのでボキャビルは非常に重要です。

英検1級に出題される単語は3つのレベルに分けることができ、今回出題された語彙を、当アクエアリーズ出版の「英検1級対策ボキャビルテキスト」で調べてみると、解答となる問題のカバー率は21問中17問の81%でした。

レベル1 5000~8000語水準(基礎語彙) 主に準1級レベル・・・3個出題(14%)
negligent(4回・準1級語彙Top100), deduce(2回・ナシ), illegible(3回・準1級語彙Top700)

レベル2 8000~12000語水準(必須語彙) 主に1級レベル・・・8個出題(38%)
retrospect(2回・準1級語彙Top100), extrovert (2回・1級語彙Top1000) , clout(5回・1級語彙Top100)
sleek(3回・1級語彙Top1000), interim(初回・準1級語彙Top1000) , override(2回・ナシ)
posthumous(2回・1級語彙Top800), turmoil(1回・ナシ)

レベル3 12000語以上(完成語彙) 米国の大学院入試(GRE)レベル・・・6個出題(29%)
animosity(5回・1級語彙Top700), respite(5回・1級語彙Top900), impassive(3回・ナシ)
blatantly(7回・1級語彙Top100), eschew(2回・1級語彙Top600), infuse(2回・1級語彙Top700)

※1 英単語の後にある( 回)の表示は、過去25年間の英検準1級語彙問題に選択肢として出題された回数。
※2 1級語彙Top・準1級語彙Topの表示は当アクエアリーズ校の準1級・1級で覚えるべき1000の単語を若い順番のTop100から最後のTop1000まで、100語ずつ10段階に分けた単語のレベル。

カバーできなかった4つの単語は「英検1級・準1級頻度別語彙リストTop 1000(+補足語彙)」で3つカバーされました。
・omit(初回・英検2級語彙) 高校レベルの単語で、「省略する」の意味などを持つ。例 omit saying grace before eating(食前の祈りを省略する)
・referendum(2回・ナシ) 時事英語で、「国民投票、住民投票」の意味がある。hold a referendum(住民投票をする)と、フレーズで覚えておこう。
・deadlock(2回・準1級語彙補足) 時事英語で「(交渉の)行き詰まり」の意味を持つ。reach a deadlock / at a deadlock(行き詰まる), break a deadlock(局面を打開する)の形で覚えておこう。
・mar(2回・1級語彙Top400) 時事英語で、「傷つける、台無しになる」の意味を持つ。mar the debut(デビューが台無しになる)などのフレーズで覚えておこう。

また、句動詞は、アクエアリーズ出版の「句動詞1000」のテキストにおける解答のカバー率は4問中3問の75%で、解答を含めた句動詞の選択肢のカバー率16問中10問と63%となりました。さらに、句動詞の研究を進め、新しく作成した「準1級・1級句動詞頻度別リストTop 600(準1最重要100 / 準1重要100 /1級最重要200 /1級重要200)では、dole out(1級最重要200), jockey for(1級最重要200)の2つの50%をカバーしました。

語彙問題は、NC(no-context型でコロケーションだけで解ける問題)、SC(semi-context型でコロケーションと空所の数語の文脈で解ける問題)、FC(full-context型でほとんど全文を読まないと解けない問題)の3つに分かれますが、英検1級の語彙問題の場合、意味・用法・コロケーションの限られたハイレベルな語彙が多いので、運用語彙の豊富な人なら、ほとんど文脈なしでコロケーションで解けるNC、SCタイプの問題の割合が高くなります。

特に、英検1級の語彙問題の選択肢はコロケーション(語と語の自然な組み合わせ)を利用すれば簡単に解くことができますので、それを交えながら解説していきましょう。

1番は、the movie would be too graphic and violent to be viewed by children(映画は非常に露骨で暴力的シーンがあるため子供には見せられない)より、そのcertain scenesはwere omitted(省かれる(べき))と文脈で解ける「10秒問題」。
2番は、criminally(刑事上)からnegligent(ネグレクトした、怠慢な)とコロケーションで解ける「3秒問題」。あるいはfor keeping her dogs in tiny cages with no water(犬たちに水も与えず小さな檻に入れたままで)から、negligent(ネグレクトした、(するべき)世話をしていない)と文脈で解ける「5秒問題」。
3番は、detectiveとfromとの結びつきが非常に強いdeduced(推論する)を呼び出す、コロケーションで解ける「5秒問題」。
4番は、Although ~rivalsの文脈とbetween their coachesから animosity(敵意、反目)をコロケーションで解く「10秒問題」。
5番は、inからretrospect(回相、追憶)と、定型フレーズ[イディオム]と認識して解ける「3秒問題」。
6番は、the new principal spent more time talking casually with students ~(新しい校長先生は生徒と気さくに話す時間を多く過ごした)から、his predecessor(彼の前任者)よりはextrovert(外向[社交]的な人)と判断できる、長い文脈で解く「15秒問題」。
7番は、use(行使する)your ~with~のコロケーションでclout(影響力)がわかる「5秒問題」。
8番は、語彙力が豊富であればa new lookのコロケーションで解ける「5秒問題」。a higher-class clientele to match(お店に引き合う上層客)より、the caféはsleek(しゃれた)な外観になったと判断できる文脈で解ける。
9番は、主語がthe governmentで、動詞hold(開く)との結びきつきが非常に強いreferendum(住民投票)はコロケーションで解ける「3秒問題」。
10番は、Ramón took a vacation.から、from his jobを respite(小休止)と文脈で解ける「5秒問題」。
11番は、常識的には、measure(措置)からinterim(仮の、暫定の)とコロケーションで解ける「3秒問題」。
12番は、Although the company vice president had announced that employees would receive bonuses,(副社長は従業員のボーナスを公表していたけれども)より、the presidentはthe decision(その決定)をoverrode(覆した)と文脈で解ける「10秒問題」。
13番は、Rather than becoming upset ~(動揺するよりもむしろ~)から、remained impassive(感情を外に出さない)と文脈で解ける「10秒問題」。
14番は、disregarding school rules(校則を無視すること)より、blatantly(ずうずうしく)とコロケーションで解ける「3秒問題」。
15番は、語彙が豊富であればコロケーションで解ける「3秒問題」だが、The firefighter who died in the blaze(火事で亡くなった消防士)より、was awarded a posthumous medal(死後に追贈されるメダルが与えられた)と文脈で解くと「10秒問題」。
16番は、handwriting(筆跡)から、illegible(字が読みにくい、判読しがたい)とコロケーションで解ける「3秒問題」。
17番は、Despite the economy being in ( X ) over the last few yearsのeconomyより、economic turmoil(経済の混乱)を連想してコロケーションで解ける「3秒問題」。
18番は、reachとの結びつきが強い deadlock((交渉の)行き詰まり)を呼び出す、コロケーションで解ける「3秒問題」。念のために文章全体[文脈]で確認すると「10秒問題」となる。
19番は、all violence(あらゆる暴力)より、eschew(避ける)とコロケーションで解ける「3秒問題」。
20番は、his team with enthusiasm(彼のチームに情熱を)から 、infuse(吹き込む)とコロケーションで解ける「3秒問題」。
21番は、the partyはwas marred(台無しになった)とコロケーションで解く「3秒問題」だが、when Mr. Smith and his daughter had a huge fight over~(スミスさんと娘の~をめぐる大ゲンカがあった)の文脈で解く「10秒問題」
22番は、Initially, the CEO was opposed to renting out some of the company’s office space,(当初、CEOは会社のオフィススペースの貸出しに反対していた)、そしてafter realizing how much income it would create(貸出しにどれぐらいの収入になるかわかった後)から、he came around(CEOは(反対の)態度を変えて、(オフィスの貸出しに)同意した)と文脈で解く「10秒問題」。このcome aroundは会話やリスニング問題で非常によく用いられる必須表現なので是非運用語彙にしておこう、
23番は、one cookie to each of her students(各々の生徒にクッキー1枚)から、doled out+物+to 人と定型の語法と認識して解ける「3秒問題」。
24番は、my attention(私の注目[注意])より、jockeying for(競い合って得ようとする)とコロケーションで解ける「3秒問題」。念のため、Have you decided who’ll be promoted this year?(今年誰を昇進させるのか決めましたか?)などの文章[文脈]で確認すると「10秒問題」となる。
25番は、AのセリフのDid you enjoy the concert last night?(昨夜のコンサートは楽しめましたか?)とBのセリフのNot really.(あまり楽しめなかった)から、ネガティブな選択肢に捉えてI was dragged into going by my wife(妻に無理やり行かされた)と文脈で解く「10秒問題」だが、選択肢の中で語法的に使えて意味が通じるのは be dragged into ~(引っ張られて~させられる)という点から見れば「3秒問題」とも言える。

語彙問題は、読解、エッセイ、リスニング問題選択肢の先読みに十分に時間をさけるようにできるだけ早く解いて欲しいものです。絶対に10分以上はかけないように語彙力、速読力を鍛えておきましょう。

読解問題分析と攻略法
全体的に前回よりもやや難しく、特に穴埋め問題の27と31、内容一致の37、38、41は答えがわかりにくく間違った人が非常に多いようです。よって26点満点中、最低でも18点、できれば20点は取って欲しいものです。トピックは「知性と遺伝子」、「免疫注射」、「GMO」、「恐竜」、「リンカーンと南北戦争」と、最後以外はサイエンスばかりで、サイエンスの苦手な人は読みにくかったかもしれません。

穴埋め問題分析と攻略法
穴埋め問題の攻略法はとにかくポジネガの流れを素早くつかむことです。The Decent of Manの26は、4行目のthisが「現代人の知性が狩猟時代の原住民より劣っている」とわかれば簡単に解けます。27は難問で、人間の知性に関する論議で、「人間の生物学的特徴と遺伝子との関係は複雑なので突然変異など大した影響を与えないという理論」に対する意見を出した内容を表す選択肢を選びます。すると「突然変異は大きな影響を与え、知性は5千の遺伝子とかかわりあって突然変異も当然起こる→変動しやすく不安定」という流れから、1、2、3は論外で、fragile(=weak or uncertain, and likely to become worse under pressure)を含んだ4が正解だと分かります。28はその後の文脈(2重否定を使って分かりにくいですが「せっかくネガティブな突然変異を克服して進化した知性も、環境を支配しぬるま湯につかっているとからまた元の木阿弥だ」)から解けるでしょう。

U.S. Immunization Programsは、29では穴の後がネガティブなので簡単で、30は、穴の後が「予防注射へのobstacles」を述べているので簡単に解けるでしょう。31は、”herd immunity”がわかれば簡単で、”herd mentality”は「群集心理」のことでみんながやれば自分もする状況で、「予防接種をしない人が(  )は病気は再発しないが」の文脈で、2重否定の1(数が少ない)が正解だと分かります。

内容一致の1つ目Golden Riceは32と33はすこぶる簡単で、34も2,3,4は論外で、monocultureをuniformで言いかえて他をサマリーした1が正解で、これも問題ないでしょう。

2つ目の恐竜の記事は、35はunusual circumstances、more detailed preservationは
本文を概念化サマリーしたものでそれが見抜ければ簡単です。36は「最も小さな種だけが大人になっても羽(plumage)を持っていたが他の種は羽を捨てた」という意見を覆した説の説明部分が答えで、「巨大動物の羽は、羽の激減は巨体が故では無かった」の確かな証拠(irrefutable evidence)となっているという部分を言い換えた1が正解で、これも比較的簡単でしょう。37はしっかりと読解ができず、行間が読めずに1を選んでしまった人が多いようですが、解答部分の、”Everything we find these days shows just how deep in the family tree many characteristics of modern birds go. At this point, it will surprise no one if ~(鳥の進化の過程は奥が深く、恐竜の祖先が鳥であっても不思議ではない)”を言い換えた2が正解である非常にいい問題です。

最後の南北戦争の記事は非常に読みやすいのですが、38が難しく答えが発見できなかった人が多いようです。他の選択肢、特に1と4は論外で、2は一見それらしく見せていますが、代名詞に注意して読むと、「奴隷制を南部の人に規制させる約束を破った」と全然違うことがわかります。結局、第1段落の”Though Lincoln had campaigned on a promise not to pursue abolition(奴隷制度廃止) in the slaveholding states, once he was elected, Southerners grew convinced this was not his true ambition.(リンカーンの奴隷制度維持の公約は嘘であると見抜いた)”の行間を読んで裏返すと、”believed that Lincoln secretly intended to pass legislation that would outlaw the basis of their economic system(奴隷制度廃止の法案を通すつもりだとみなした)”が1番近いことがわかります。時間がなかったりして、頭に血が上るとうっかりと2を選んだりするので、格言は「パッセージは速読し、問題文と選択肢は精読」です。

39は簡単でしょう。他の選択肢は論外で、本文では第4段落の、”Britain viewed the rapidly growing the United States with mistrust, and also regarded U.S. expansionist ambitions as a threat to British territories in North America.~” から4のConcerns about the expansion of U.S. power were an obstacle to Britain taking sides with Lincoln and the Union.(アメリカの拡大への懸念がイギリスが北部との協力の障害となる)が正解になります。

40も簡単で、8段落に書かれています。”Lincoln’s handling of the crisis raised the Union’s stature in the eyes of Britain”を”won British respect”で言い換え、~created the feeling that the United States was prepared to defend itself when necessaryを”was determined in its purpose”で言い換え、but recognized its responsibility to comply with international law.”を”would not ignore its diplomatic obligations”で言い換えた2が正解です。

41は間違った人が多いようですが、解答は9段落の、”This brought the Union’s war aims into alignment with British sympathy for the plight of American slaves(これによって北部の戦争の目的[南北に分離することなく奴隷制度を廃止すること]とイギリスの奴隷解放願望が一致した”を言い換えた、1の”It established a clear association between the North-South conflict and an objective that British had long supported(南北戦争(奴隷解放)とイギリスの奴隷解放の目的が一致した)が正解となります。この選択肢は背景知識で言葉を補わないと分かりにくいですが、3と4は論外で、2はIt raised awareness among the British public of the evils of slaver~”とは本文に書いておらず、もともとイギリスの方が先に奴隷制は残酷とみなして禁止していたのに、”raised awareness”は変だと思わなくてはなりません。

さて皆さんいかがでしたか。このように読解問題は、記事に対する興味と背景知識があれば速読しやすく、話の内容もつかみやすく、選択肢の言いかえも見抜きやすくなります。英検1級はサイエンスと歴史関係の記事が多いので、普段からサイエンティフィックアメリカンを読んだり、ディスカバリーやヒストリーチャネルを見たりしておく必要があります。ちなみに、私の人生での最大の楽しみは、サイエンティフィックアメリカンを一気に10冊ぐらい速読して情報をゲットすることです、タイムやエコノミストは政治記事ばかりで飽きてきますが、サイエンスの新情報は面白くてむさぼり読んでしまいます。ディスカバリーやヒストリーチャネルも、CNNニュースに飽きたらすぐに変えて見てしまいます。ですから恐竜の記事も含めてどれもほとんど読まなくてもわかります。特に大阪で「恐竜展」に行ったので既知情報でした。また南北戦争も、TOEFL対策やリンカーンの映画で知っている情報なので楽勝です。皆さんもそういった読み物を通じて速読できるように普段からトレーニングしましょう。それでは明日に向かって、   Let’s enjoy the process!(陽は必ず昇る)

エッセイライティング問題分析と攻略法

今回のエッセイライティング問題も2次試験必須トピックで、比較的書きやすかったと思いますが、pointsのfinancial costsはやや使いにくかったかもしれません。まず、例によってPointsを見て、即座に賛成か反対のどちらであるかを判断して書きやすいかを選択します。この段階で1分で判断してキーアイデアを構築できる人は、エッセイを10分で、2分の場合は20分で、3分の場合は30分ぐらいで書くことができるでしょう。

financial costsは、Financial costs of juvenile crimes are so high that the same punishment can be justified. In the United States the cost for crimes committed by a typical juvenile delinquent (under 18) was estimated at $80000-$325000. Victim costs were by the far the greatest part of this total. ~としていくか、「大人と同じ刑務所に入れておけば安くつくのが、鑑別所(juvenile classification home)、少年院(reform school)、保護観察(probation)、リハビリテーション(rehabilitation=カウンセリング(psychological counseling) +精神治療(psychiatric treatment))、スクーリング(schooling)などと特別扱いして行くと様々な費用がかかる。」といずれにしてもproになります。

Justiceは、”Justice should be done to hard-core juvenile offenders, who otherwise think they can get away with serious crimes they have committed.”とpro、Mental maturityは、”Minors lack mental maturity(are not mentally mature enough to make sensible judgments on what is right and what is wrong.”とconに使えます。

またPrison lifeは、”Prison life with hardened adult criminals(Putting minors and adult criminals in the same prisons) has a negative influence on minors(pervert young people’s mind), making them more likely to commit crimes in the future. “のようにconに使えます。そしてPublic safetyは、”Imprisoning dangerous juvenile criminals can protect public safety. “のようにpro、Schoolingは、mental maturityとも合体しやすく、”Minors, who lack mental maturity, need basic schooling and psychological counseling rather than imprisonment.”とconに使えます。

このように見て行くと、proはfinancial cost, justice, public safetyで、conはmental maturity, prison life, schoolingですが、mental maturityと合体しやすいので、キーアイデアを3つ作るならproの方が書きやすいでしょう。しかし、financial costsの情報が思いつかない場合は、conのアーギュメントを書き進めた方がいいでしょう。

ところで、このトピックに関連して、刑罰を科するのか? 刑罰の根拠については大きく分けて2つの考え方があります。一つは、応報刑論(the theory of retribution)で、刑罰は加害者に対する応報感情(仕返し)を満たすものでなければならないとする考え方で、もう一つは、教育刑論(the theory of reformative punishment)で、刑罰は加害者が二度と犯罪を起こさないように再教育をし、社会復帰をはかるようにするためのものでなければならないとする考え方です。どちらが刑罰として妥当なのか、さらに犯罪本人や社会全体にとってどちらが意義あるものなのかを両者の見解を記しておきましょう。

Rehabilitation(矯正派の主張)

  1. 矯正なき懲罰は、犯罪の根本原因解決に取り組むというよりはむしろ、一時的に対処するだけなので、高い再犯率という結果を招いてしまう。

Punishment without rehabilitation is merely dealing temporarily with the symptoms rather than addressing the root causes, resulting in a high recidivism rate.

*一般刑法犯については、成人の50%前後の再犯率(recidivism rate)に対して、少年は30%前後と2割近くも再犯率が低いことを鑑みれば、少年には、少年法の理念のとおり可塑性があり、確かに更正効果が高いとも言えます。

  1. 犯罪を減少させる最善の方法は、罪を犯した人の信念や行動を変えることであり、それらはカウンセリングを受けたり、地域社会の一員として迎えられることによって最も効果的に達成できる。

The best way to reduce crime is to change criminals’beliefs and behaviors, which is most effectively achieved by counseling and integration into the community.

Child crime is different from adult crime in that the offenders are, in most legal systems, not deemed to be fully conscious moral individuals. Children are not capable of making the same moral judgments as adults. That is why children are no allowed to vote, drive or watch certain movies. It is in recognition of the inability of children to form moral judgments that makes them have less subjective culpability and therefore worthy of lighter punishment. As such, the best way to deal with them is through rehabilitation rather than punishment.

The only long term solution to juvenile crime is reform of the child. Children are more susceptible to reform and the rates of recalcitrance for child offenders under counseling in the US is significantly lower than that of adult offenders. Even if some end up re-offending, it does mean that just under half of those who had been given the chance to return to normal life took up that chance and did not re-offend. Putting them in a prison, and even worst with adult offenders is likely to increase the chance of recalcitrance because they will be in the same environment as other offenders who will be a negative influence on them.

これに対して反対派の意見は

カウンセリングや精神科の治療、地域社会での奉仕活動などは犯罪者にとっては厳しい刑罰ではなく罪を犯しても大丈夫だと考えてしまう。

Counseling, psychiatric treatment, and community service are soft options for criminals that make them feel they can get away with crime.

The primary purpose of a justice is the prevention of crime and the protection of the innocent. It is to achieve these purposes that children should not be entitled to lenient punishment. The purposes of punishment are proportional retribution, deterrence and prevention of crime. Rehabilitation should at best be a secondary aim.

Punishing children more leniently than adults undermines the deterrent value of punishment. In 1998 in the US, 29% of all high school boys own guns. The message being sent out would be that if children committed crime that would be all right. In the state of Virginia in a 1996 survey for example, 41% of youth have at various times either been in a gang or associated with gang activities. Of this, 69% said they joined because friends were involved and 60% joined for ‘excitement’. This clearly shows that youth do not take crime seriously because of the belief that they will be leniently treated.

さて、英検1級に早く合格するには、何度も言っていますが、1次試験にパスする前から、2次試験対策を同時にすることです。それによってエッセイライティングのスコアが上がり、1次試験に合格しやすくなると同時に、1次試験にパスした時に、2次試験対策ができているからです。2次試験は、社会問題のトピック数が多く、その対策クラスによって80以上のトピックの対策ができ、それによってエッセイライティング問題のトピックをカバーすることができます。それをしなければ1次試験に合格しても、2次試験合格まで2~3回、つまり1年もかかってしまう可能性があります。ですから1次試験講座のかわりに2次試験講座を取って、1次試験対策をするという方法もあります。

リスニング問題分析と攻略法
全体的に、リアルライフ以外は比較的簡単で、Part 1で8~9点、Part 2で7~8点、Part 3で6点以上、Part 4で4点の計25~27点はトレーニングによって取っていただきたいものです。

Part 1リスニング問題分析と攻略法
全体的に比較的簡単で、英検1級に合格するには最低でも8点は取って欲しいものです。

1は選択肢①が時制トリックで間違った人が多いようですが、よくあるあやしい広告(misleading ads)の状況を見抜けばすぐに解けるでしょう。

2はA raise isn’t feasible.の後に、イディオムを用いてWe’re in the same boat.(一蓮托生)と言っているので簡単にわかるでしょう。

3は「looking forward to being a househusband(主夫になりたい)」から判断して解けるはずです。

4は「他のメンバーに批判されて~」という女性の発言に対して男性は「反対される(don’t share your opinion)なら関わるな」と言っているので簡単。

5は、needs a little time to get the money togetherとそれに対する肯定的なレスポンスから、それを裏返した答え2(Give her roommate more time.)が正解だとわかるでしょう。

6はtag along(一緒に行く)、up to my neck in paperwork(忙殺)、There’s no way around it.(仕方ない)、nail this sales pitch(この売り込みを成功させる)、let you off(解放する→来なくてもいい)、stop pushing it(無理するのはやめて)、unwind(羽を伸ばす)と語彙・イディオムは豊富だが、There’s no way around it.(仕方ない)だけわかれば解けるでしょう。

7は、洋画の恋愛物語に良く出てくる「別れのダイアローグ」シチュエーションで、move onは、”If he could give me a straight answer, I could move on.”(別れたいとはっきり言ってくれればあきらめもつく。)といったニュアンスで、move in different directions(住む世界が違うの)とか、洋画がドラマをエンジョイしながらInput!

8. この問題はちょっと迷った人がいるかも。”Looks like we have some decent candidate.”(いい候補がいたね)に対して否定的なレスポンスをする女性に対して、”you should adjust your expectations a little. I mean, you could wait forever for the perfect person.(期待しすぎてと一生かかっても見つからないよ)”という男性のレスからわかるでしょう。ところで”jump the gun(早まった行動をする)”という口語表現も覚えておいてほしい。

9. have it in for me(根に持っている)、put me in a bad light(具合の悪いことになる)、come across as the whiny new employee(泣き言を言う社員の印象を与える)、let it slide(そのままにしておく)などの口語表現が使われてくらっと来た人もいるかもしれませんが、要するに”You could always confront Susan directly to find out what her problem is.”から解けるでしょう。

10. この問題も簡単で、要するに「部屋を変えてほしいという要求がかなった」というメッセージをキャッチすればいいだけです。TOEIC必須のcomplimentary(無料)を知っていれば誤答4に引っかかることもないでしょう。

このように対話式リスニング問題で高得点を取るには、私の前著「スーパー口語」やNHKのビジネス英語や洋画などを通して、「口語表現」に強くなっておく必要があります。それにしてもこの対話式問題は皆さんの日常会話力をテストすると同時にUPさせる素晴らしいマテですね。こういった素晴らしい問題を作ってくれた英検協会には感謝感謝!

Part 2リスニング問題分析と攻略法
全体的にそれほど難しくはないので、英検1級に合格するにはどんなに悪くても7点は取って欲しいものです。Part 2は問題攻略力を鍛えると同時に、リスニング基礎体力は、CNNなどを用いた「時事英語リスニング力」と「TOEFLリスニング力」の両方を鍛えましょう。

passage 1は12がいい問題です。リスニング問題はbut以下の情報が重要で、Still以下とbut以下、nations have a right to exploit the seabed, but in many regions these coastal boundaries overlapとかGiven the potential for territorial disputesから、即座に「所有権でもめている」点をつかめれば解けるはずです。2と4の選択肢からは「紛争の原因」という共通事項が浮き彫りになるので、「先読み」が得意な人なら、そこに的を絞って聞くこともできます。

passage 2は2つとも比較的簡単ですが、最後まで聞いてから問題解くと内容を思い出せない人や、passageを聞きながら解答できない人は、選択肢を先読みできれば、13は、2,3,4の選択肢の共通事項から何かの「利点」、14はすべての選択肢の共通事項から「水事情改善の理由」とわかります。そこに絞って聞けば、”provided a constant supply of water for the cultivation of crops~”を”irrigation”で言い換えた4が正解だと分かるはずです。11と同じく14も「発見したもの」に関する問題でよく狙われるので注意しましょう。

passage 3も比較的聞き取りやすく簡単でしょう。両問題ともサマリー型で、第1段落は手段心理のサマリー、第2段落は「逆効果」を読み取れば解けるはずです。このようにpassage型問題では、「意見・コメント」に関する問題全体の3割と最も多いので注意しましょう。

passage 4はconcussion(脳しんとう)がわからなかった人は話に入りにくく、紛らわしい誤答を選んでしまったかもしれませんが、”body checking”に関する言及をキャッチすることを示唆する選択肢(17は「対策」、18は「障害」の共通事項)を読んでおけば何とか解けるでしょう。17はeducateの言いかえを見抜き、18はhigher speedsの行間を読む、問題全体の約3割を占める「因果」型の問題です。

passage 5も馴染み深いspace debrisの話で聞き取りやすく、19は選択肢1がdistractor(誤答)になっていますが多分引っかからないでしょう。20も選択肢から答えが見え見えですが聞いて解いても簡単です。

Part 2のリスニング問題も、CNNニュースやディスカバリー・ヒストリーチャネルのようなドキュメンタリー番組を聞くモチベーションを高めてくれる素晴らしいテストです。

Part 3リスニング問題分析と攻略法
全体的に難しく、リアルライフの苦手な人は3問も間違ってしまった人が多いようです。でも何とか3問正解してほしいものです。ではどうしてそんなに難しかったのか見て行きましょう。

21はトリッキーで、”You might consider increasing the total amount you have in your Sunstar account to qualify. In either case, once the consultations are under way, you’d then have to fill out a financial survey form.”とあるので、パラフレーズした選択肢4(Transfer money to your Sunstar account)を選ばないといけないのですが、前半の情報が間接的で印象が弱く、onceを聞き逃し、後半の情報が頭に残ってしまってしまうと1を選んでしまいます。こういった問題が苦手な人は、suggestiveな情報をキャッチする会話の訓練や、こういったダイアローグの状況にTOEICのリスニング問題を通じて慣れる必要があります。

22は簡単なので省きます。23は歯医者での会話で安い治療を探せばいいわけですが、たくさんの情報が述べられ、しかも解答部分である”The other option is for me to extract the tooth.からIn this case, this would do the least damage financially.”までの挿入が長くて、thisの内容を忘れてしまうとお手上げになってしまいます。攻略には、どんなに挿入が長くても、ポイントになっている主語を記憶しておく力、つまり他人の話を”listen(日本語の「聞く」ではない)”する「精神の強さ」を鍛えるトレーニングが必要です。

24は情報の「リバーサル」を用いた難問で紛らわしく、こういった会話の状況に慣れていない人はたくさんの情報で頭が混乱してしまったかもしれません。要するにポイントは、”Your manager should’ve submitted the BTS form~, but I don’t have it.~
you’ll need to get him to call me (ゲリムトゥコーミと音の弱形に聞き取りにくい)directly before I can get the reimbursement process started.”を聞き取って、下線部をcontactで言い換えた3を選べばいいわけです。これは海外での生活や仕事経験のない人は、TOEIC難問と洋画リスニングトレーニングを通じて鍛える必要があります。

25も紛らわしく、まずTOEIC必須語のmatinee(午後のパフォーマンス)を知っていないとなりません。それから指示文の”leave New York at noon this Thursday, only free in the evenings”から素早く判断して、放送を聞きながら次々と消去して行きます。するとまず1のBack to Basicsはsold outから消し、2のThe Persian Kingもmatineeなので消し、3のPipe DreamsはThursday and Friday eveningsで間に合わないので消します。それができれば4のNew Orleans BlueがTuesday and Thursday eveningsを聞かなくても解けます。こういった問題はTOEICのリスニング問題を楽に満点とれる”agility”と記憶力が入るので、それらをまずはそれらを通してトレーニングし、ダイアローグシチュエーションに慣れると同時にagilityと記憶力をUPさせましょう。リスニングトレーニングは本当にアンチエイジングになり、頭の柔らかさを養う「メンタルヨガ」です。

Part 3も実によくできた難問ばかりでいつも感心させられます。実際に英語圏で生活して行くうえで、1回だけ聞いてメッセージをキャッチする力を試すと同時に、その力を身につけるように駆り立ててくれるわけですから。受験料など安いものです。

Part 4リスニング問題分析と攻略法
これは簡単なので是非満点を取って欲しいものですが、27はTOEICによく見られる日本人の苦手な「時制のトリック」を使って引っかけようとしており、これにはまった人も多いようです。攻略法はPart 2と同じく、放送文と選択肢の両方から問題を予測し、重要な情報をキャッチすることです。

26は選択肢から何らかのファクターであることはわかりますが、2と3がポジティブなので多分いい事柄との見当がつきます。27は逆に選択肢からネガティブな、嫌な事柄であることがわかります。次にインタビューを聞いていくと、「ビジネスの成功の要因」について聞いているのですぐに答えの部分は予測できますね。そうすると26は、”if you can be comfortable with making mistakes and learning from them,~the people who are really successful have failed the most.”をサマリーした2が正解であるとすぐに選べます。

27は、”Is there anything that surprised you the most about entering the business world?”という最上級から狙われることを予測します。そうすると最初はつまらない守銭奴と思っていたのが、実はクリエイティブで顧客を喜ばすのが好きだったとわかったと「リバーサル」することに気が付くはずです。そうすると、TOEICなどで時制トリックにはまらないトレーニングしている人なら、”have become money-obsessed”のような現在完了(ずっとそうである)の選択肢を選ばないでしょう。

Part 4リスニング問題は、ビジネスピープルに関するインタビューで、内容が面白くためになり非常に楽しめました。皆さんも是非エンジョイしながら問題解けるように頑張りましょう。 Let’s enjoy the process!(陽は必ず昇る)

カテゴリー: 未分類 | (速報) 2013年度秋 英検1級問題分析&攻略法 はコメントを受け付けていません

(速報) 2013年度第2回 英検準1級問題分析&攻略法

(速報) 2013年度第2回 英検準1級問題分析&攻略法

2013年度第2回の英検準1級問題は、受験者を悩ませるような難問はなく、過去問やボキャビル対策を強化していれば合格も決して難しくない平均的なレベルだったでしょう。語彙問題は正解となったloathe, treacherousがハイレベル語彙、bystander, scrutinyなどがやや難しかったようですが、語彙強化をしている人であれば、25問中21点〜23点以上のスコアは取れると思われるので、今回もしそれ以下であったなら今後は安定して23問は正解できるよう是非ボキャビルに励んでほしいと思います。読解問題は穴埋め、内容一致共に特に厄介な問題はなく、選択肢も紛らわしい引っ掛けがなかったので、18点は取って欲しいものです。レターライティングに関しても他のパートと同様、質問は平均的レベルで、過去問などで英作対策をしていれば、表現が浮かばずに困るようなことはなかったでしょう。合格を確実にするためには英作では安定して11点は取れるようになって欲しいものです。さて、では個別に問題を見ていくことにしましょう。

語彙問題分析
準1級試験の大きな特徴の1つは、語彙問題のレベルが高いことです。語彙レベルは、英検3級が1000語水準、準2級が2000~2500語水準、2級が3000~4500語水準とすると、準1級が4500~8000語水準、1級が8000~15000語水準となっており、準1級の語彙問題で高得点を取るには、まずはアクエアリーズ出版の「英検1級・準1級基礎レベル語彙(5000-8000語水準)」を用いて徹底的に基礎・応用固めをし、次にベレ出版の「英検準1級英単語大特訓」でさらにハイレベルなボキャビル特訓することをお薦めします。この2冊を網羅すれば、単語セクションのみならず、読解パート、アカデミックなリスニング(パート2)にも十分対応可能です。
今回のテストで正解となった英単語ですが、ベレ出版「英検準1級英単語大特訓」からでは、
1番donate-見出し語 endow(6000語水準)の類語として収録。(他の収録の類語にfinance がある。)
2番 enhance-5000語水準の見出し語として収録。(他の類語にincreaseがある。)
4番 faulty-見出し語 defective(5000語水準)の類語として収録。(他の収録の類語にfaulty, flawed, backward がある。)
6番 treacherous-7000語水準の見出し語として収録。(他の類語にunfaithful, deceitful, dangerousがある。)
7番 scrutiny-見出し語の scrutinize(7000語水準)の派生語となる。
9番 convey-見出し語の haul(7000語水準)の類語として収録。(他の収録の類語に draw, tug がある。)
10番 circulate-コラム必須類語グループの動詞編で、(disseminate, diffuse, circulate, propagate) the belief(説を広める)として収録。
11番 simultaneous-5000語水準の見出し語として収録。(他の収録の類語に synchronous がある。)
18番 accurate-見出し語のprecise(5000語水準)の類語として収録。(他の収録の類語に exactがある。)
19番 bystander-見出し語のspectator(5000語水準)の類語として収録。(他の収録の類語に audience がある。)
20番 admission-見出し語のacknowledge(5000語水準)の類語 admitの派生語。(acknowledgeの他の収録の類語に、concede, answer がある。)
21番 disruptive-見出し語のdisrupt(6000語水準)の派生語。(disruptの他の収録の類語にinterrupt, disturb, confuseがある。)
など非常に多くが出題され、かつ正答となりました。特に、英検準1級の語彙問題の選択肢はコロケーション(語と語の自然な組み合わせ)を利用すれば簡単に解くことができますので、それを交えながら解説していきましょう。

1番は、$20 a month(一ヶ月に20ドル)により、正解donate(寄付する)がコロケーションで解ける「3秒問題」。

2番は、文脈の「スポーツ選手が告発されている」と、enhance his performance with illegal drugs(違法薬物で能力を高める)のコロケーションで正解できる「5秒問題」。

3番は、アメリカの自動車メーカーが、 new environmentally friendly vehicle(新しい環境に優しい車)をunveil(発表する、公表する)のコロケーションで解ける3秒問題。

4番は、文脈の「電気配線がプロの手によってなされてない」ことからfaulty (欠陥のある、不良な)が正解できる「5秒問題」

5番は文脈の「夜10時までに帰宅する」をヒントに curfew(門限)が正解できる「3秒問題」。
6番はやや難しく、文脈の「経験豊かで資質の備わったハイカーのみがチャレンジすべき」から、treacherous (危険な)が解ける「7秒問題」。

7番は、come under scrutiny (細かく調査される)のコロケーションで解ける「3秒問題」。

8番はやや難しく、「吸血鬼の映画」と文脈よりloathe(大嫌い)が解ける「7秒問題」。loatheは英検1級の範囲だが、しかし残りの選択肢はすべて基本英単語だったので、何とか消去で正解してほしいところだ。

9番はconveyのコロケーションで解ける「3秒問題」。convey my best wishes(くれぐれもよろしく伝える)で解ける「3秒問題」。conveyはTOEICでも重要なので、もし間違ったら必ず復習しておくこと。

10番は、文脈の「学費の値上げ」「親たちが反対する」と、petition(嘆願書)とのコロケーションで解ける「5秒問題」。

11番は、simultaneous interpreter (同時通訳者)のコロケーションで解ける3秒問題。

12番は、his license のコロケーションでinvalid(無効な、有効期限の切れた)が解ける「3秒問題」。

13番は、文脈「ハリケーンの被害により住民が食物や水などを求めている」によりhumanitarian assistance (人道的な支援)が解ける5秒問題。

14番は、文脈の「ゴミを頻繁に外に出す」をヒントに odor(匂い)が解ける「3秒問題」。

15番は、short segment(短い部分)のコロケーションで解ける「3秒問題」。

16番は、文脈「事務用品が明日到着する」「代金を振り込む」などから、invoice(送り状)が解ける「5秒問題」。

17番は、コロケーションspin on its own axis(軸を中心にして回る)で解ける「3秒問題」。

18番は、文脈の「ロードマップに記載のストリートの名前が間違っている」をヒントにinaccurate(不正確)が正解できる「5秒問題」。

19番は、文脈の「子供たちがギャングによる発砲で銃弾に当たる」をヒントに innocent bystanders(罪のない見物人、居合わせた人)が解ける「5秒問題」。

20番は、gain admission(入学する)のコロケーションで解ける「3秒問題」。

21番は、disruptive behavior(妨害する行為、振る舞い)のコロケーションで解ける「3秒問題」。

22番は、go over my notes(メモをざっと見直す、復習する)のコロケーションで解ける「3秒問題」。前置詞overの語感「すべてに渡る、向こう側へ、超えて、」からでも正答を導ける。

23番は、文脈より「仕事が多く、どんなに一生懸命してもkeep up (頑張り続ける、体力が持つ)できない」が正解。

24番は、 文脈の「彼が動揺している」「うまく行っているカップルのようだった」から、split up(別れた)が正解。

25番はやや難しく、文脈により、「銀行が強盗に遭い、武装した男らが5万ドルをmade off with (持ち逃げした)」が正解となる。

1. donate money to the Red Cross(赤十字に寄付する)
outlaw smoking in public place(公共の場所での喫煙を禁止する)
scrap a plan(計画を破棄する)
twist a wire(針金をねじ曲げる)
2. enhance the quality of life(生活の質を高める)
tender a resignation letter(辞表を提出する)
dilute the juice with water(ジュースを水で薄める)
dispense with the formalities(堅苦しいことは抜きにする)
3. conform to the law(法律を守る)
unveil a new project(新計画を公にする)
be confined to bed(寝たきりになる)
unravel a mystery(謎を解く)
4. lead a sober life(まじめな生活を送る)
faulty machine(欠陥のある機械)
prompt response(即答)
fussy about one’s clothes(着る物にうるさい)
5. family crest(家紋)
nighttime curfew(夜間外出禁止令)
perimeter wall(境界の壁)
notion of a family(家族観)
6. affluent society(裕福な社会)
wholesome food(健康によい食べ物)
treacherous act(裏切り行為)
incurable disease(不治の病)
7. shout insults at each other(お互いにののしり合う)
live in solitude(孤独に暮らす)
public nuisance(はた迷惑な人)
under close scrutiny(詳細に調査されて)
8. loathe working with him(彼と一緒に働くことをひどく嫌う)
discard a prejudice(偏見を捨てる)
resolve the problem(問題を解決する)
contest a seat in the election(選挙で議席を争う)
9. convey my pleasure to her(私の喜びを彼女に伝える)
suppress free speech(言論の自由を抑圧する)
forbid someone from drinking((人)に酒を飲むのを禁じる)
induce sleep(眠りを誘発する)
10. circulate the belief(説を広める)
detonate a bomb(爆弾を爆発させる)
be constrained to tell a lie(嘘をつくように強いられる)
revolt against the dictator(独裁者に反乱を起こす)
11. tranquil life(穏やかな生活)
futile attempt(無益な試み)
merciful voice(情け深い口調)
simultaneous translation(同時通訳)
12. serene lake waters(静かな湖面)
invalid claim(根拠のない主張)
authentic information(本物の情報)
incessant rain(絶え間なく降る雨)
13. daring project(大胆な計画)
adolescent years(青年時代)
corrupt politician(汚職政治家)
humanitarian aid(人道的援助)
14. religious ritual(宗教的儀式)
odor of old fish(古くなった魚のにおい)
protect cultural assets(文化財を守る)
fill the void in one’s life(人生のむなしさを埋める)
15. segment of society(社会階層)
maze of narrow passages(迷路のような狭い通路)
clear a hurdle(ハードルを越える)
junction of rivers(川の合流点)
16. musical interlude(ミュージカルの幕あい)
exhibit pictures(絵画を展示する)
enclose an invoice(送り状を同封する)
editorial office(編集室)
17. splinter group(分派、分裂グループ)
library index(図書館の目録)
traces of wolves on the trail(けもの道についた狼の足跡)
axis of evil(悪の枢軸)
18. discreet businessperson(慎重な実業家)
habitual drinking(常習的な飲酒)
inaccurate information(不正確な情報)
animated discussion(活発な議論)
19. police informant(警察の情報提供者)
ancestor worship(祖先崇拝)
discussion moderator(ディスカッションの司会者)
innocent bystander(ただの見物人)
20. domain of science(科学の領域)
admission ceremony(入学式)
take a firm stance against terrorism(テロに対して強硬な立場を取る)
domestication of animals(動物の家畜化)
21. vibrant commercial center(活気に満ちた商業中心街)
disruptive influence(混乱させる影響)
justifiable self-defense(正当防衛)
commercial transaction(商取引)
22. go over the problem(問題を綿密に調べる)
run a criminal in(犯人を逮捕する)
wave someone off((人)を見送る)
back down from the project(事業から手を引く)
23. Bombs rained down on the town.(町に爆弾が大量に落とされる)
stare down at the ground(地面を見下ろす)
keep up with the times(時勢に遅れずについていく)
Crowds jammed up the entrance to the station.
(群集が駅の入口でひしめいていた)
24. skate around the issue(問題への言及を避ける)
pull through a crisis(危機を切り抜ける)
settle in at a new school (新しい学校に慣れる)
split up with one’s girlfriend(彼女と別れる)
25. make off with some money(お金を持ち逃げする)
square up to the problem(問題に真剣に取り組む)
stand in for someone((人)の代役を務める)
get back into society(社会復帰する)

読解問題分析

読解問題ですが、まず穴埋め問題は全体の流れが掴めれば選択肢に悩ませられることなく、スムーズに解答できる問題がほとんどでした。26番のヒントはカッコの次の文章で、「今や患者たちは医療スタッフを瞬時にして認識できるようになり、病院従事者も互いのチーム意識がより高まった」、をヒントにすると選択肢2(ポジティブ)が正解できるでしょう。他の選択肢がすべてネガティブなので文脈に合わず消去されてしまいます。27番は第2パラグラフ全体の文脈と、さらに後半部分 “They hoped these uniforms would have the same effects …” (同じような効果を期待した)、をヒントにすれば選択肢1番(taken a similar approach同じアプローチをした)を選べます。28番はややトリッキーな問題でした。一見すると選択肢がどれも当てはまらず、仕方なく1番(Despite this)にした受験者も多かったようですが、これだと文脈に全く合いません。正解の選択肢4番Likewiseには「同じく」という意味だけでなく、「さらに、その上」の意味があることを把握していないと正解を選ぶことは難しいでしょう。29番は正答し易く、カッコの前のnegative aspects や、カッコの次の文章 “They break off conversations and stop what they are doing …” (携帯に着信があったりメッセージが来るとすぐ会話を中断したりする)がヒントになります。30番はやや難しかったようです。これは第2パラグラフ全体の文脈から判断しなくてはなりません。ヒントとなるのは文脈「脳をスキャンした結果、大切に思っている人間に対する愛情や、その声を聞いた時の反応を示す」部分です。選択肢3番と間違った受験者もいましたが、本文第2パラグラフ下から4行目にthis reaction was not that of an addict とあるので消去されます。さらに第3パラグラフで、この研究結果を疑問視する科学者のことも書かれているところから、選択肢4番took him by surprise (驚かせた)が自然な流れでしょう。31番は第3パラグラフの流れを把握できれば正解できる平均的な問題でした。

次に、内容一致問題ですが、今回は平均的なレベルで選択肢を選びやすく難問はなかったように思われます。質問の32番から41番までをそれぞれ分析すると、32番(サマリー)、33番(特長)、34番(因果関係)、35番(因果関係)、36番(因果関係)、37番(特長)、38番(特長)、39番(コメント)、40番(因果関係)、41番(特長)を聞かれており、まとめると因果関係が40%、特長が40%、サマリー10%、コメント10%となります。
32番は、サマリーを選ぶ問題で、第1パラグラフの全体的な意味「今世紀には4分の3の言語が消えてなくなり、それに伴い我々のvision(見識、考え)も失われてしまう」、を言い換えた選択肢2番が正解ですが、他の選択肢も消去し易いものでした。33番は1970年代の記述がある本文第2パラグラフ上から4〜6行目“During the years of violent oppression by …”「クメールによる制圧で多くの犠牲者を生み、生き残った者たちは立ち退かされ強制的にクメール語(カンボジアの公用語)を使わされた」をヒントに、それを言い換えた選択肢1が正解。他の選択肢にトリッキーはなく平均的な問題でしょう。34番は、正解の決め手となるのは本文第3パラグラフ5行目“they therefore associate Khmer with prosperity and their native language with poverty and separation from mainstream society.”の部分です。35番は間違えて選択肢3番を選んだ受験生も多かったですが、本文にはspruce やbeechなどの木々の数が少なくなったという記述はありません。これらを扱う製材産業に多大な損失をもたらした、と書いているだけです。正解のヒントになるのは本文第2パラグラフ2行目、Gray squirrels strip away tree bark to eat the soft wood underneath, leaving scars that expose the trees to fungal infections.で選択肢1番にそのまま言い換えられています。outer layer がtree bark(木の皮)に置き換えられています。36番はRed squirrels(多くは木の上で生活)に関する問題ですが、第3パラグラフでのgray squirrels (地上で生活)の記述と対比させれば正解できます。37番のヒントは最後のパラグラフ下から4行目, making it a challenge to ensure that grays consume an amount of the drugs sufficient to affect their fertility.(生殖機能に十分影響を与えるだけの薬を接種したかどうか確認することが難しい)の部分で、正解の選択肢2番 makes it hard to guarantee they will get enough of the drugs の部分に言い換えられています。38番のヒントは第2パラグラフの下から5行目In other words, any tasks the intern performs should not directly profit the company.(言い換えるなら、インターンが行う仕事は直接会社の利益になってはならない)の部分です。他の選択肢も間違いだと分かり易いものでした。39番も選択肢が消去しやすく、本文第3パラグラフの最後の文 fearing that causing any trouble might put at risk future career opportunities … が選択肢4番のin order to avoid hurting their chances of being employed later on に言い換えられています。40番はややトリッキーな問題でした。選択肢4番に混乱した受験者も多かったですが、becoming more likely to hire former inters than people who have actual work experience (実際の労働経験があるよりインターンを採用する)というのは、本文の第4パラグラフ
上から4行目の “Now, it has, in effect, become a prerequisite” to companies. (今や勤務経験が必須条件となっている)に合致しません。本文の同パラグラフ下から3行目からの文脈「インターンとして一定の期間収入なしに活動できる経済的に余裕のある志願者に有利」が正解の決め手です。
41番は本文のSophie Corcutの例「高額な料金でサービスを行うインターン取り次ぎ会社のおかげで就職できた」を正確に把握することにより選択肢3番が正解となります。読解問題に強くなるには、とにかくパッセージは素早く読んで文脈を正確に理解し、いかに選択肢の「本文の言い換えを見抜けるか」が重要なポイントとなります。

レターライティング問題分析&攻略法

準1級のレターライティング問題満点ゲットの極意は次の6点です。

1. レターライティングのひな型を覚える。

2. 文法・語法ミスをしないように文法力・運用語彙力をUPさせる。

3. 質問に的確(ピンポイント)に答え、それ以外の事は書かない。

4. 論理的思考力を養う。

5. 社会問題に興味を持ち言語を問わず意見を言えるようにする。

6. 15分以内に書き上げて必ずミスがないかをチェックする。

今回の問題は前回と同様、日頃から社会問題に関心を持ち、新聞や各メディアを通して自分の意見をまとめておく練習を積み重ねていれば、それほどアイディアに困るようなことはなかったでしょう。1つ目の質問「多くの日本人が退職する年齢を超えても働き続ける理由」に対しては、“Older staff members have a lot of experience and can still make a contribution to their companies.”(経験が豊富でまだまだ会社に貢献できる)(模範解答)や、「まだまだ元気で仕事をこなせる」“They are still healthy and capable of performing their duties effectively.”などの答えが適切でしょう。2つ目の質問「土曜日に学校に行くこと」についてですが、賛成ならば「勉強時間が増える」increase their studying time や、「学力アップにつながる」lead to higher academic achievement など。反対意見としては、「忙しすぎて自由時間がなくなる」They will become too busy to have free time.” や「家族と過ごす時間がなくなる」They won’t be able to spend time with their family. などの意見が挙げられます。 3つ目の質問については、禁止することに賛成なら「自転車関連の事故が多い」There are many traffic accidents related to bicycles. 「歩道は歩行者だけが使えるようにすべきだ」Sidewalks should be restricted to pedestrians. など。禁止に反対ならば「日本の道路は狭いので仕方がない」It can’t be helped because streets in Japan are narrow.「自転車に乗っている人が歩行者に気をつけていれば必要ない」I don’t think it is necessary as long as cyclists pay good attention to pedestrians. などが挙げられます。
ライティングセクションは、過去問などのトレーニングによって社会問題に関する「自分の意見」をストックしておく必要があります。すぐには伸びないセクションですので、日頃から英字新聞などを活用し簡単にでも自分の考えをまとめておきましょう。安定して11点は取れるように、是非頑張ってほしいものです。

カテゴリー: 未分類 | (速報) 2013年度第2回 英検準1級問題分析&攻略法 はコメントを受け付けていません

英語道・英悟道十訓

Yesterday I introduced the 「英語道ランキング」, and today I would like to introduce the「 英語(悟)道十訓 」to show you how to improve your English skills most effectively as follows. I do hope you will  take my advice in your skill development in English.                                           

                                                  英語道・英悟道十訓

  1. Practice “shadowing” and “reproduction” every day to learn English rhythm and expressions. (シャドウイングとリプロダクションで英語のリズムと表現力を同時に身につける。)

―英語学習を始めた最初の3年間は、1日最低30分~1時間は行う。

2. Practice “rapid oral reading” to increase your vocabulary and “rapid silent reading” to increase your general knowledge. (音(速)読で語彙・表現力、黙(速)読で知識力をUP する)

―バランスを取りながら、延べ1日1時間~3時間は行う。

3. Practice debating and writing to develop speaking and critical thinking abilities. (ディベートとライティングで論理的思考を鍛える。)

―慣れてくれば一人ディベートも可能になる。エッセイライティングは週に最低1つは書いて添削を受ける。

4. Use English-English dictionaries to develop a sense of English and an insight into human nature. (英英辞典の英単語の定義を読んで語感を鍛え、「英悟」する。)

―語彙を哲学的・心理学的に洞察しながら、linguistic sensibilitiesを身につけて行く習慣をつける。

5. Heighten your linguistic awareness and acumen through study of English grammar and corpus. (英文法を「理屈」と「コーパス」と研究し言語への洞察を深める。)

―英文法は語彙と同様に進化するので、常に理論英文法とコーパス英文法の両方の見地から研究して行く。

6. Practice translation to gain an insight into “languacultural differences”

between English and your mother tongue. (トランスレーションで英語と母国語との発想の違いを知る。)

―特に日英翻訳は両言語への洞察が深まり、英語の運用力がUPするので効果的。

7. Study for various English qualification tests to develop your English skills. (資格試験を活用して英語のスキルをUP する。)

―各種資格試験にチャレンジすることによって各分野の語彙と知識が身につく。

実用英語力をUPさせようとするものは、資格3冠を「学士」、5冠を「修士」、9冠を「博士」ととらえて精進しよう。

8. Practice yoga and temperance to open your chakras to maximize your inner potential. (節制・ヨガなどでチャクラを開き、ポテンシャルを最大に高める。)

―食事は腹7分目に取り、毎日必ずヨガによってアンチエイジングを実践する。

9. Make unflagging efforts to achieve the high goals you have set. (高い目標を持ち、決してあぐらをかくことなく精進し続ける。)

―短期・中期・長期目標すべてを明確にする。目先の目標のみを追いかけたり、目標が低いと努力が続かないので、必ず長期的目標を持つこと。

10.  Let’s enjoy the process of attaining the spiritual enlightenment through ups and downs and twists and turns in your English study! (楽しいことも苦しいことも真理探究と自己実現への道として、そのプロセスをエンジョイする。)

                      Let’s enjoy the process! (陽は必ず昇る。)

        Ichay UedaSamuraIchy植田一三

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